組織論の源流を考える
J.G.マーチ=H.A.サイモン(March & Simon,1958)によれば、20世紀以降の組織論の源流は、大きく二つに分かれると述べています。
一つは、20世紀初頭のテイラー(F.W.Taylor; 1856-1915)の研究を起源としています。
工場で人間を効果的に使うことを研究した時間研究と動作研究がその代表となり『科学的管理法』(Taylor, 1947)と呼ばれます。
二つ目の源流は、科学的管理法と比べて大きな組織問題、部門間分業や調整に関わっており、一般に経営管理論と呼ばれる分野です。
経営管理論の始祖は、フランスの鉱山技師出身の経営者ファヨール(H.Fayol; 1841-1925)です。
ファヨールは危機に直面していたフランスの大企業コマンボール社を立ち直らせました。
社長在任中に出版した『産業ならびに一般の管理』(Fayol,1917)により、経営管理論の始祖と称されるようになりました。