ナレッジ・マネジメント 組織デザインをイメージする | ソリューションのおぼえがき

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ナレッジマネジメントを実現するには、組織デザインが重要になります。
① 「場」の設定
個人が持つ「暗黙知」を組織の「形式知」に転換させるためには、人間同士の接点が必要になります。
その接点が 「場」のことです。
例えば、オフィスのデスクの傍らや会議室はもちろん、従業員の休憩室や喫茶室なども、知識の共有に必要な場としての機能を果たします。
また、このような場によって、「暗黙知」が「形式知」に転換されるだけでなく、転換された「形式知」によって新たな「暗黙知」が生まれるということあります。
従業員が「ワイワイガヤガヤとできる場」を意図的につくり出すことも、組織デザイン上は重要になることもあります。
 
② 組織マネジャーの役割
組織マネジャーの役割をメンバーの「管理」ばかりに置くのではなく、知識の「創造」として設定したならば、それに伴って、組織のマネジャーにおいてもその役割が見直されるはずです。
これからは「知識の創造と活用を促す」ことが重要な役割になるという意識の変化が必要です。
組織内においてフォーマル、あるいはインフォーマルな「場」を設け、組織全体の知識共有、情報最適化を図らなければなりません。
 
③ ナレッジ・マネジメント型組織
知識の創造を推し進めるには、柔軟な組織構造が必要になってきます。
しかしながら、実際の現場においては階層型の組織構造が有効な場合も多いものです。
これらの「柔軟な組織構造」と「階層的な組織構造」をなんとかバランスよくミックスさせたい。
それが、「ナレッジ・マネジメント型組織」のことです。
ナレッジ・マネジメント型組織は、プロジェクト型組織の柔軟性や機動性と、ライン型組織の生産性や機能性を結合した組織形態のイメージです。
知識の創造を行うプロジェクト型の部分と、知識を活用するライン型の部分が相互に連携し、人材も固定することなくそれぞれの部分を行き交うことによって組織全体のナレッジを高めることを組織目標に置きたいものです。