マーケット・セグメンテーションの基本 | ソリューションのおぼえがき

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マーケット・セグメンテーションとは、市場を特性やニーズなどが類似する”消費者をグループ分け”することで、さらに市場を細かく区切っていくことです。市場細分化とも言います。

例えば、靴を作って売ろうと思う場合、それは「靴」という市場に商品を投入し販売するということになります。
しかし、単に「靴」と言っても、スニーカー、ブーツ、ハイヒール、ビジネスシューズなど多種多様な商品が存在します。
つまり「靴」という市場の中には、「スニーカー」や「ハイヒール」といった具合に、「靴の用途に合わせた市場」が更にいくつもあります。
また、子供用とかビジネスマン用とか若者向け、年配向けなど、「消費者の特性に合わせた市場」にも分けることができます。
 
①マーケット・セグメンテーションのメリット
提供する側からすれば、単に曖昧な「靴」といった市場に「靴を欲しがる人」に向けて商品を投入するよりも、
「若いビジネスマンが休日を過ごす時のカジュアルな服装に合わせた靴」といった具合に、
市場を細分化し、特定の顧客層に向けて商品をアプローチすることは、非常に効率的だからです。
具体的に言えば、以下の様なメリットを得ることができます。
・消費者の多様なニーズに対応できる
・市場の変化にも対応しやすい
・経営資源を有効に活用できる
・マーケティング戦略を作ることで、販売プログラムを構築しやすくなる
 
②マーケット・セグメンテーションの要件
測定可能性 ・・・細分化された市場の規模や顧客の反応が測定可能であること
到達可能性 ・・・細分化された市場の顧客に十分に接近し、商品を届けることが可能であること
維持可能性 ・・・細分化された市場において、利益を確保することが可能であること
実行可能性 ・・・細分化された市場において、マーケティング戦略が機能し、販売戦術が実行可能であること
 
③マーケット・セグメンテーションの基準
市場細分化の方法としては、以下の様な基準で区分します。
地理的基準 ・・・地域や人口密度、気候など
人口統計的基準 ・・・年齢、性別、職業、学歴、所得、宗教、出身地など
心理的基準 ・・・ライフスタイル、パーソナリティ(性格・趣味趣向)など人口統計的基準では計れない消費者の心理
行動変数基準 ・・・購買頻度、ベネフィット、使用率、ロイヤリティなど、消費者の製品に対する知識や態度、反応