コア基盤の源泉は「強み・得意分野」といった内部資源に求められます。小規模企業に求められるのは、規模の拡大や多角化ではなく、質的な充実、すなわち「強い店」になることです。
太い幹を支えるためには、しっかりとした「根」が必要です。「根」に相当するのが経営資源となります。小規模小売業の「根」=経営資源は、以下の3つにタイプに分けることができます。
×目に見える資源=人手、設備、資金(ヒト、モノ、カネ)といった資源。これらは一般的には、大規模小売業が優位にあるため、小規模小売業には強みになりにくいものです。
〇目に見えない資源=専門知識、独自の経験、ノウハウ、顧客の信用、熟練技術、こだわりなど。これらの資源はライバルが模倣することは困難であり、企業の規模も決め手になりません。小規模小売業にとって「差別化のキー」になる重要な経営資源となります。
〇小規模特性=顧客対応力、変化対応力、地域密着力、個性化力など。小規模小売店が小さいがゆえに有する特性です。