組織を運営していく上でもジレンマとして、コントロールと自主性どちらに舵を切るのか、という観点があります。
特に、経営の仕組み化を進めていくにあたっては、コントロールと自主性のバランスが大切になります。
コントロールとは、どちらかというとトップダウン型のルールや基準で社員の行動をコントロールしようとすることです。
一方の自主性とは、個人個人の自由裁量に任せて経営をしようとすることです。
かつて、働く人たちの意識が今ほど高くなく、世の中の情報も公平に分配されていなかった時代は、コントロール型の組織が大半でした。
それから時代が変わり、近年では自主性を重視する組織が増えてきました。
1.自主性とコントロールの両方が低い
⇒社員は烏合の衆になる。
2.自主性が低くてコントロールが高い
⇒リーダー「川を渡る必要がある。橋を作れ」
⇒官僚主義的で社員の動機付け低下。
3.自主性が高くてコントロールが低い
⇒リーダー「誰か橋を作ってくれないかな」
⇒個人のやりたい放題で、やるべきことが為されない。
4.自主性が高くてコントロールも高い
⇒リーダー「川を渡る必要がある。どうするか考えよう」
コントロール重視、自主性重視のどちらを目指すかは社長の価値観や会社の目指す方向性によります。
優れた会社では、社員には「志士」が多い印象です。
志・・・自分の想い
士・・・共通の心得
メンバーが何を信じているかを理解し、メンバーの信じていることとあなたの信じていることの関わりを持たせることが必要です。
そして、そこからメンバーを育てることが必要です。
あなたの会社に必要な振る舞い、スキルなどの基準が必要になります。
社長の仕事に一つにそういった「環境」や「構造」を作ることがあります。
それをやらなければ、会社の経営責任を放棄しているようなものです。
社長の想いだけで経営をしている中小企業をよく見ますが、環境や構造を見続ける視点が必要です。
想い先行の会社は、具体化せずに、現場では常に問題が発生し続けます。
構造先行の会社で、ビジョンが無い会社は、官僚主義に陥ります。
ヒトはまともだけれど、構造や想いが無い会社は、無秩序になります。
コントロールと自主性、この観点で自社の仕組みをぜひ見直してみてください。