利益責任は経営者にある | ソリューションのおぼえがき

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「すべて経営者である自分の責任」

クレームが起きても、社員の責任をいっさい追及しない。給与の減額もしないし、降格人事もしない。

 

責任を追及しないのは、「経営者しか責任を取ることができないから」です。

 

クルマで接触事故を起こします。原因はあなたの前方不注意。相手のクルマのボディがへこみました。このとき、あなたはどのように責任を取りますか?

 

「私の運転ミスでした。今後は気をつけます」と謝っただけでは、事態は収拾しません。正しい責任の取り方は、「修理費を負担する」ことです。経済的な損を取らない人は、責任を逃れただけです。

 

たとえば、とある会社で部長から新規事業提案を受け、ある事業を始めたとします。ところが事業は失敗し、1億円もの損失を出したとします。おそらく常務はクビや降格を覚悟することでしょう。

 

しかし「あなたがこの話を持ってきたのは事実だが、決定したのは私。だから、損をしたのも私の責任」と「私が責任を取る」ことを姿勢で表すべきなのです。

 

そして、「これから、あなたがやることは1つ。1億円に見合う稼ぎを上げること」と付け加え奮起を促すとよいのかもしれません。

 

多くの会社の経営者は、失敗をメンバーに押し付けます。

「失敗してもいいからやってみろ!」と言い放ち、失敗してしまった際には責任を取らせようとする経営者もいます。

 

ですが、会社の赤字も、事業の失敗も、社員のせいではありません。会社の業績が悪化するのは、すべて経営者の責任です。

 

会社の方針を実行し、実績や成果が得られれば、それは社員のお手柄です。ですから、「実施責任」は社員にあります。けれど、「利益責任」を取れるのは経営者だけです。