前回、社長は「仕事」に効率を求めてはいけません。という話をしました。
でも「業務」には効率を求めてくださいと書きました。
業務の効率を求めてほしい・・・
それは何のために「業務の効率を上げるのか」ということについて従業員は理解しているのか、納得しているのかということが大事になります。
業務の効率を上げるということについて理解されず、納得されていない場合は、
・そのまま純粋に突っ走り、燃え尽きて会社を辞めていく人材が増えます。
・業務を早く終えると業務が増えるだけ損という感情が先に立ち、ある程度の力でしかやろうとしない人材が増えるはずなのです。
このような習慣が組織に根付いてしまうと、少し負荷を与えると現場の不満が続出する組織になってしまいます。
こんな組織の慣性をつくってしまうのは
「何のために業務を効率化していくのか?」
「会社のためにも個人のためにもいい事とはいったいどんな事なのか?」
についてはっきりさせないで、
社長から無駄に見えてしまう時間を削らせるということをしてしまうからなのだと思います。
ここで説明させて頂きたいのは、業務と仕事の意味の違いです。
「仕事」とは組織から自分に与えられた責任に対して動くこと
「業務」とは社長から組織を動かすために振られたこと
大事なことは一人ひとりに、責任に対しての仕事を明らかにすることとその中でもお互いを助け合うということです。
仕事は自責、業務は他責と考えてみると、仕事については、その時間を確保していくために業務の効率を上げて、無駄話の時間を役割や責任について語る時間に変えていくことの方が大切なのではないかと考えるのです。
方向性は分かったけれど、無駄話の時間そのものをどうするのか?ということについて
人間はロボットではありません。
同じ動きばかりできませんし、感情もしっかりと持っています。
そのかわりに、複数人でかかわれば掛け算で効果を発揮することもあります。
一人の場合でも、やる気スイッチが入れば、より効率を高める仕事ぶりを発揮してくれるときもあります。
無駄話の中に大きなヒントが隠されているような気がしてなりません。
それぞれの今日の気分や調子、今関心の高いこと、悩んでいることなど・・・