リーダーは具体的に「何を」「どのように」マネジメントしていけばいいのでしょうか。これを体系的に考えた理論がマネジメント・コントロール理論です。
リーダーがマネジメントしていくべき領域は、「環境」「モチベーション」「ルール」「コミュニケーション」の4つに分類できます。
まず、環境をマネジメントするということを考えます。
リーダーは、外部環境(=組織の外側)と内部環境(=組織の内側)の結節点の役割を担います。
優れたリーダーは、内部環境である組織のメンバーや、外部環境である市場や顧客の状態を読み取り、その環境に適したリーダーシップを発揮しています。環境とリーダーシップは相互に影響しあう関係にあると言えるのです。
リーダーシップの成果は、最終的には外部環境からもたらされます。組織の成果や利益の源泉は、外部環境にしか存在しないからです。
外部環境との相互作用がうまくなされると、組織はそこから多くの資源を獲得できます。その結果、内部環境に使える原資が潤い、そのリーダーが率いる組織は繁栄していくのです。
このように、環境マネジメントはリーダーが率いる組織が繁栄していくかどうかを決める重要なテーマとなります。