外部環境のとらえ方 | ソリューションのおぼえがき

ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

「現状の的確なとらえ方」について考えます。
経営が受ける影響は、企業外部から受ける影響(外部環境)と企業自体の状況(内部環境)に大別されます。これらの現状を整理する考え方があります。

 

まず、外部環境はPESTがキーワードです。

PESTとは、政治(Politics)、経済(Economics)、社会(Society)、技術(Technology)
それぞれの4つの頭文字をとったもので、外部環境を考えるときに重要な要素です。

政治(P)・・・構成要素には、法規制の導入・緩和・撤廃、税制の見直し、外交へのポリシーなどがあります。

経済(E)・・・構成要素には、経済成長率、失業率、インフレ率、為替相場、金利などがあります。経済成長率が低い時には消費活動が落ち込みますが、その影響の度合いは産業に
よって異なります。為替相場は、産業が異なれば違った影響を及ぼすことがあります。円安が進むと海外から原料を購入している企業の業績は悪化しますが、製品を輸出する企業の業績は、海外の人たちにとって日本の商品が安くなることから、好調になります。

 

社会(S)・・・構成要素には、文化の変遷、人口動態、教育状況、犯罪率、世間の関心などがあります。


技術(T)・・・構成要素には、新技術の完成予想、実用に向けた課題、研究開発に必要と思われる年数やそれを規定する科学技術水準などがあります。

外部環境は、普通は企業からの統制は不可能です。しかし、より望ましい経営環境が期待できる分野を求めて事業をシフトする必要性があるときに判断できる情報となったり、企業のリスクマネジメントに重要な視点を与えます。