商品は形や色、質感、大きさ、使いやすさを認識する事ができます。
これは、商品が形のある製品であるからです。これを有形財と呼びます。
反対にサービスは商品のように認識する事ができません。これはサービスが目に見えない実体のものだからです。これを無形財と呼びます。
【有形財の分類】
有形財は再加工の有無によって消費財と産業財とに分類する事ができます。
①消費財の分類
消費財は購買特性の違いによって以下のように分類する事が出来ます。
・最寄品 購買頻度が高く、購買意思決定に時間のかからない消費財
・買回品 購買意思決定において品質や価格などの比較に時間をかける消費財
・専門品 購買頻度が低く、比較に相当な時間を要する消費財
・非探索品 消費者が購入する事に興味を示さない消費財
②産業財の分類
産業財は利用方法によって以下のように分類する事が出来ます。
・設備品 製造に用いる道具であり移動できないもの
・備品 製造に用いる道具であり移動可能なもの
・原材料 加工する事によって変化するもの
・部品・半製品 他の部品と組み合わさるもの
・消耗品 製造活動に間接的に使用されるもの
【無形財の分類】
無形財は有形財と違い、形の無いサービスを指します。無形財は有刑財と違ったマーケティングにおける特性があります。
①非有形性
形の無いサービスは手にとって見たり触ったりする事ができません。
したがって、目に見えないサービス品質を出来るだけ見せるようにしなければなりません。
②非不可分性
有形財は生産と消費が時間的、地理的に違いますが、サービスは生産と消費が常に同時に行われます。
③非貯蔵性
生産と消費が同時に行われる為、有形財のように在庫する事ができません。
在庫できないということは顧客の集中化と売上の波を出来るだけ平準化し安定させることが課題となってきます。
④非均一性
サービスを提供する側の違いにより、提供するサービスの品質が変わるということです。
そのために、サービスの均一化を図らなければなりません。