経営戦略論の大きな流れ。のようなもの | ソリューションのおぼえがき

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経営戦略論の大きな転換として、ポーター氏の考えとバーニー氏の考えと理解しておくといいでしょう。


一番大切なのは、ベースに流れる概念を理解することと何を分析して理論を構築したのかを理解することだと思います。


なぜかと言えば、戦略論こそ答えなんかない世界なので、結局のところミンツバーグ氏などは、出来上がったことが戦略だった・・・(創発戦略)みたいな考えがあるくらいなので・・・。



第1世代はポーターに代表される5ForceやValueChainなどのように、利益の上がりやすい構造を持つ場(業界)を探索・選択し、そこに経営資源を投下するという考えが主流でした。

つまり「業界(industry)」を分析することでした。


続く第2世代はバーニーに代表されるResouceBasedViewのように、競争優位の源泉を個別企業の特殊性・異質性に求めるものです。

ようするにいかに同業他社に存在しない、自社特有でVRIOを満たしている経営資源を保有しているかという点を重視します。

つまり「個別企業」単位のもつ経営資源を分析することになります。


Vrio分析では、継続的競争優位を保つために、以下の4つの要因が「全て」揃うことが必要だと述べています。


①Value(経済価値):その経営資源は、外部環境における機会を生かすことが出来るか?もしくは、外部環境の脅威を無力化することができるか?

②Rality(希少性):市場において対象となる経営資源を保有する競争相手は少ないか?

③Inimitability(模倣困難性):自社の保有する対象となる経営資源を他の競争相手が保有するのに多大なコストが発生するか。

④Organization(組織の有効活用性):その経営資源を活用するための組織制度は整備されているか?

この4つがそろうなんて・・・こじつけしかできないでしょ。。。だからです。