戦略を実行させるためには
①行動・・・仕組みをつくることやフォーマット化やルールをつくること
②結果・・・目標を設定して、目標を達成に導く指標を設定すること
③ヒト・・・任せたり、指導したり、時には鼓舞して、目標達成に導くこと
この3つを常に頭に置きながら、バランスを取ってマネジメントを回していくことがまず大切です。
そして、戦略に意味を理解して、噛み砕いてメンバーに伝えることで、メンバーと実行することにより成果を生み出します。
ここで良い組織と悪い組織の違いが現れます。
良い組織では、社長が立てた戦略をマネジャーは「自分の言葉にして」メンバーに語ることができます。
悪い組織では、「社長が言ったことだから」とマネジャーはそのままメンバーに伝えてしまいます。
良い組織では、メンバーに噛み砕いて伝わりますので、具体的に業務や行動にブレイクダウンされて降ろされますので、メンバーが行動に移りやすく、戦略実行が進みます。
悪い組織では、意味が伝わっていませんから、実際にどう動けばよいのか現場はわからず、マネジャーも「そんなことぐらい自分で考えて動くように」と伝わり、ますます思考停止に陥ってしまいます。
少しの違いなのですが、概念的な言葉になりがちな戦略の共有を本質的に自分の言葉としてどうとらえて理解するのかが昨今の組織を預かるマネジャーに不可欠な能力になってくるのだと思います。
そして、これは中小企業でも全く同じだと最近思うことが多いです。
成果を上げている中小企業の幹部は、現場への指示の最初は個別具体的に伝える方が多い印象です。ただし、多くても2度までです。