戦略とは、戦争から発生した言葉ですが、昨今では企業戦略、事業戦略、営業戦略などなど、会社経営にとってなくてはならない方向性のようなものとして語られるようになってきました。
中小企業においても戦略を策定するということは、よく議論されるようになってきたので、今一度、経営学者は「戦略」をどういった言葉で説明しているかについて、整理してみます。
「長期の基本目標を定めたうえで、その目標を実現するために行動を起こしたり、経営資源を配分したりすること」(チャンドラー、1962)
「自社の相対的な企業力を用いて顧客のニーズをより満足させ、競合相手との差を最大化すべく努めること」(大前研一、1982)
「無数の行動と意志決定の中に見いだされるパターン」(ミンツバーグ他、1985)
「組織の発展プロセスを指導する新しい意志決定ルールとガイドライン」(アンゾフ、1988)
「企業が複数の市場における活動を組み立て調整することによって、価値を創造する方法」(コリス=モンゴメリー、1998)
「企業が考えた競争に成功するためのセオリー」(バーニー、2002)
私はこの中でも、ミンツバーグ氏共著の「戦略サファリ」という本を読んだときに、よく戦略について整理し、持論を展開できたものだなあと、感心したことがあります。(今もたまに読み返したりします。)