なぜ、人材育成がこれほどに難しいのか? という根本的な原因について。
その原因は、人が育つ際に不可欠な2つのテーマがそもそも「矛盾」しているからだと思います。
「自責」と「自尊心」。
人は「自責」でなければ成長しません。
「自責」とは問題の原因を自分自身に求め、自分を変えることで問題を解決しようとする姿勢のことです。
その逆が「他責」。すなわち、問題の原因を他人に求め、他人を変えることで問題を解決しようとする姿勢のことです。
基本、人は「自責」でなければ成長しません・・・。
しかし、「自責」の姿勢をメンバーへ染み込ませると、一方で「自尊心」を失うという困った問題も起きてしまいます。
そして、「自尊心」を失った弱い自分を守るために、自分の間違いを正当化し、他人のせいにしてしまいます。
挙句の果てには、心の病を持ってしまったりしてしまいます。。。本当に難しいです。
でもやり方はありますよ!!
私は、メンバー育成の定石を 「成功体験を積ませて自尊心を高めて、責任を徐々に上げていく」やり方だと信じています。
「自尊心を高める」ためには、成功体験を積ませることが大切です。
・自分はやればできる。
・自分は会社から必要とされている。
「自尊心を高める」には、自分との約束を守らせてあげることを支援することです。
そのために、目標を与え、小さな成功体験をたくさん積ませてあげるとよいでしょう。
最初から、高い目標を与え、小さな「自尊心」を傷つけてはいけません。逆効果になります。
そして、メンバーの「自尊心」を少しずつ高めてあげます。
そして、「自尊心」を高めるだけ高めてから、次のステップとして「自責」へと導いてあげると、しっかりと成長してくれる事が多いです。
ただし、メンバーとメンターの信頼関係は前提条件ですよ。