キャリアディベロップメントの考え方 ドナルド・スーパーの理論 | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

D.E.スーパー氏はキャリアディベロップメントの研究でさまざまな考え方を発表しています。

「ライフステージ」
人生を時間軸で5つの段階に分け、それぞれの段階ごとに課題があって、それに取り組むことを通じて人間的な成長を遂げていくということをいっています。

これはキャリアディベロップのプロセスを今までの発達プロセスなどと同様に段階別に整理したものです。

ライフステージ/サブステージの整理


↑トランジション
下降  引退・専門・解放  定年などを迎え、帰属するものが無くなる
↑トランジション
維持  改変・沈黙・更新  自分のキャリアを確立する
↑トランジション
確立  前進・挫折  自分の適性や能力と現実の仕事のかかわりの中で試行錯誤を繰り返す
↑トランジション
探索  試行  アルバイトや就職などから現実的な探索を通して試行錯誤する

成長  興味関心  家庭や学校の中で仕事の対しての空想で職業の関心をよせる

誕生

また一つ一つのステージごとに、「成長→探索→確立→維持→下降」というミニサイクルが存在するとしました。


「ライフロール」
人間は、人生の中でさまざまな役割(ロール)を持っています。働く人であり、子であり、親)である、配偶者(結婚相手との関係)でありと、複数の役割を並行して持ちながら生きているものです。8つの役割があるということです。

個人は、自分にとって重要な価値観を仕事、あるいはほかのライフロールにおいて達成しようとするということを実証しました。そして、人が重要と感じる価値観の種類を14個に整理しています。

ただし、キャリアステージの考え方だけでは、結婚や育児のステージがある女性などのキャリアと当てはまらない点も多いです。

そのため、「ライフ・キャリア・レインボー」という考え方に基づき、

A:ライフ・スパン 時間/B:ライフ・ロール 役割/C:ライフ・スペース 環境
でそれぞれの時期で果たす役割を整理しました。

大切な考え方として、ライフ・ロール=人生での役割ということで、仕事だけでない他の役割にも注目しています。



キャリアに関する相談を受ける際に、まず職業のことが頭に浮かびます。
しかし、人生における役割を元に考えると、職業だけではありません。人は「様々な役割」を担っていることを念頭に入れて、支援しなければなりません。