人事制度を設計するときに、その期間の会社への貢献で期間給与を決める設計をよく作ります。
昇進昇格とその期間の貢献とは違うと考えています。
昇進昇格というのは、責任の重さや仕事のスケール、仕事のタフネスさなどがより高くなることで、給与水準が上がると考えます。
一方で、その期間に成果を出した、優れたプロセスを残した、うまくいかなかった、期待した成果を出せなかった場合、給与に変化をつけるのは至極当然のことと考えています。
信賞必罰という言い方がありますが、がんばったときにご褒美をもらえて、結果出なかったときに罰を与えるのは、普通のこと。
横並びなんかで設計してしまうとかえって従業員のやる気を削いでしまいます。
また、罰則ばかりを作ってもいけないと思います。がんばった人にしっかりと報いてあげる設計をつくります。
がんばらない人は、がんばれといってもがんばらないものです。
むしろ、がんばっている人を報いてあげないとそれこそ、その人ががんばらなくなってしまいます。
「がんばっている」という視点をどこで見るかは難しいところではあるのですが、そこはマネジメントの腕の見せ所です。
たとえば、好きなことにはがんばっていて成果も出そうとしますが、本来求めていることに関してはできない言い訳ばかりする従業員もいます。
その場合、あなたならどうマネジメントしますか?