よく、「権限を委譲して、ビジネスをすすめる・・・。」という話を聞きますが、
権限を委譲したヒトが、結局口を出したり、結果が出なかった相手を責める、といったことがありませんか?
これ実は、大きな間違いでして、権限委譲という耳障りのよい言葉で、結局放任・放置した結果だということがよくあります。
「君にしかできない仕事だ」→「君には荷が重すぎた」では、だめでして、「君に任せた、僕が全て悪かった」と心得ないといけません。
どういうことかというと、そもそも委譲できる権限というものがありまして、全て権限委譲できるものではありません。
たとえば、事業部長がメンバーに権限を委譲すると口にしたものの、決済権まで委譲することはないでしょう。
決済権などは、そう簡単に委譲できません。
権限委譲には、委譲する側の責任があってのことなのです。「任せるけど、責任は俺が取る!」ということです。
ここを履き違えている大手企業の管理職が多いことを見てきました。
世の中には無責任な管理職が多いということの象徴です。
ここで大切なことは
・任せる範囲を決めること
・定期的に進捗説明を求めること
・責任は全て当方にあると心得ること
この3つが備わって初めて、権限委譲ができると考えるべきです。