どのセグメントを狙うのでしょうか?
先行性と波及性をもつセグメントをターゲットにすることが大切です。
普及と採用層を考察した農村社会学者E.M.ロジャーズは、『技術革新の普及過程』(Diffusion of Innovations)で、
農薬や改良品種などのイノベーションの産物がどのように普及するかを、たくさんの事例から研究しています。
一般に、マーケティングでは、次のような採用者の5区分がよく活用されています。
・イノベーター(革新的採用者)
・アーリーアダプター(初期少数採用者)
・アーリーマジョリティ(初期多数採用者)
・レイトマジョリティ(後期多数採用者)
・ラガード(採用遅滞者/伝統主義者)
技術革新にすぐに飛びつくのは「イノベーター」ですが、この新しモノ好きの層が採用しても普及するとは限りません。
その次の「アーリーアダプター」(初期少数採用者)が採用するとイノベーションは普及過程に入り、
「アーリーマジョリティ」以下の層に順次普及するという考え方です。
先行性があり、かつ他の人たちに波及効果があるセグメントが「アーリーアダプター」。
アーリーアダプターは商品によって異なるが、どの商品にも存在し,その商品のオピニオン・リーダーです。
ゆえにターゲットとするのは、既存製品の小さな差別化ではなく、カテゴリーを創造するような新製品の場合といわれています。