製造業のコスト削減の最大のポイントは、納期短縮と適正在庫を見つけることです。
そのためには工場をしっかり見ることから開始します。
工場を診るとき、まずどのタイプなのかを客観的に事前把握する必要があります。
生産プロセス面:集約型生産or展開型生産
受注タイプによる生産形態:受注生産or見込生産
生産方式:個別生産orロット生産or連続生産orプロセス生産
生産品種・生産量:多品種少量生産or中種中量生産or少品種多量生産or変種変量生産or(超)大量生産
生産指示:プッシュ型(押出し型)生産orプル型(引取り型)生産
加工品の流れ:フロー型orジョブショップ型or製品固定型or混成型
生産・製造データベース:反復型生産or随時型生産(一品料理的生産)
工程内仕掛品:ストック連鎖型生産orフロー型生産
外注管理:フラット型外注による生産orピラミッド型外注による生産
生産部品形態:完全生産方式or部品生産方式orユニット生産方式orモジュール生産方式
そして、分析~改善と言うことになりますが、
・横軸
PQCDSM〔Productivity(量的生産性)、Quality(品質)、 Cost(原価)、 Delivery(納期)、 Safety(安全性)、 Morale(意欲)〕の視点で診ていきます。
・縦軸
分析方法を以下の分類でカテゴリー化します。
A:製品・品質に関する分析手法
アローダイアグラム、管理図、特性要因図、パレート図、PDPC法
B:工程・レイアウト・物流に関する分析手法
アクティビティ分析、ワークサンプリング法、GT法、KT分析、SLP法、PQ分析
C:設備・稼動に関する分析手法
スループット分析、設備信頼性分析、段取分析、マシンチャート分析、ライフサイクルコスト分析
D:作業・動作・事務に関する分析手法
活性示数分析、サーブリック分析、作業分析(時間研究)、ストップウォッチ法、バランスロス分析
E:人間性・小集団活動に関する分析手法
赤札作戦、コミュニケーション分析、5Sチェックリスト、マネジリアル・グリッド分析
F:思考・創造性に関する分析手法
デルファイ法、ブレーンストーミング、KJ法、ワークデザイン法、5W1H法
この2軸で整理します。
すべてに手を打つことが不可能なので、優先順位と重要度×今までの実戦経験の視点から、何から手を打っていくのかを探っていきます。