「分析や改善を行う」ということは、何らかの問題を抱えているものと推測します。
もし、目立った問題点がないのに、分析や改善を行うならば、その前に問題点の把握をお願いします。
生産性低下、良品率低下、等の問題がはっきりしたら、最も緊急性を問題を一つだけ選び、その要因を下に書いていきます。
例えば「生産性低下」なら、「従業員の定着率が低く慣れない新人が多い」とか、「設備の老朽化に伴う稼働率の低下」など、その問題の原因を出来るだけ列記します。
更に、それらに対して、分析を進めます。例えば
「定着率の低さ」→「仕事以外のコミニュケーションがない」&「募集パンフレットに曖昧な点がある」
「老朽化問題」→「予算に十分な償却費を組んでいない」&「設備を見てもいない者が、今ので十分と決め付ける」
と、どんどん掘り下げ、複数の問題に分解していきます。
これは「要因分析法」と呼ばれ、でき上がった紙が「要因分析図」です。
この方法を用いると、当初は全く予想もしなかった問題が出てきます。
例えば、「トイレの照明が暗い」等のすぐに改善できる問題が浮かびあがったこともありました。
もちろん、簡単には改善できない、根の深い問題も数多く出てきますが、それはそれで、原因がはっきりしているので、対策も考えやすいものですし、提言もしやすくなります。