1940年前後に提唱した、2つの方向性は、大きなキャリアカウンセリングの方向性となり、議論されました。
前にまとめた指示的カウンセリングという考えからから「非指示的カウンセリング」という新たな考え方が登場し、双方主張した時代がありました。
非指示的カウンセリングを主張した、C.ロジャーズ氏はどちらかといえば心理臨床家の立場で人間の情緒について主張しており、
①カウンセリングは人の情緒や自発的行動に考慮すべきである
②カウンセリングの目的はクライアントの自己受容、自己認識(自分を受け入れられるかとか自分を客観的に認識できるか)ということである。それを一致させることが大変重要である
③クライアントとカウンセラーの関係でお互いの相互作用やクライアントの自己表現に関心を払うべきである
の3点を主張しています。
カウンセラーとクライアントは対等であり、尊重しあう。
カウンセラーが押し付けや指導・評価をすることとはは違う。
すなわち、受け入れることが重要であると考えました。
つまり、カウンセリングの受容テクニックが重要であり、適性診断や心理テストは重要ではないということを主張しました。