バリューイノベーションという考え方は、「ブルーオーシャン戦略の基本的概念」として理解しておくとよいと思います。
「コストを下げて、かつ、顧客への提供価値を高める」という二律背反を実現する考え方です。
この概念を実現するために、「業界他社と違う要素に力点を置く」ことをします。
相手の土壌・常識的なマーケットでは戦わないということです。
相手の土壌で戦うことはすなわち、重量戦となりがちです。
ゆえに相手の軽視しているポイントにむしろ注力する、ことを言っています。
では何を使って実現してくのかというと、ERRCという頭文字をとったアクションプランがあります。
E Eliminate・・・取り除く コストを下げる
R Reduce・・・減らす コストを下げる
R Raise・・・増やす 提供価値を高める
C Create・・・創る 提供価値を高める
この4つの視点を実現できるか?を検討する際に、問います。
たとえば、携帯電話の高齢者向け仕様の商品開発では
E・・・こまかな機能
R・・・こまかな操作、コンテンツ
R・・・文字の大きさ、使い勝手
C・・・詳細な説明書
高齢者向け携帯は、当時はまだ他社も注目していなかったマーケットだったでしょう!
ところが、発売してみたらそれなりのヒット商品となりましたよね。