経営品質賞の審査で も~大変
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
しばらくブログお休みしておりましたが、日本経営品質賞の審査がなかなか進まず、そちらに注力しておりました。
「審査」といっても何をやるのかピンと来ない人が多いと思いますが、100時間くらいかけて、申請企業のレポートを作成するので、かなり大変なのです。
審査プロセスを少しお教えしますと
1.申請書熟読
企業から提出された申請書(50ページ)をじっくり読みます。
申請書には、組織プロフィール
と 8つのカテゴリー
の活動内容が書いてあります。
内容がメチャクチャ濃いので、かなり時間がかかります。
2.重要成功要因設定
その企業が成功するための鍵となることを考案します。
3.トップインタビュー
企業のトップとお話をさせていただき、想いやビジョンなどをお聞きします。
4.重要成功要因会議
審査メンバー(5~6名)で、インタビューを踏まえた重要成功要因の確認、修正などを行ないます。
5.審査レポート作成
8つのカテゴリー(20のサブカテゴリー)ごとに、強み、弱み(改善点)、組織の成熟度などを判断します。
成熟度は、AAAからDの間でレベル判定します。
B、Cレベルだと、弱み(改善点)はすぐ考えつきますが、
Aレベル以上だと、改善点を考えるのも、かなり苦労します。
知らない業界の企業だと、業界情報の調査も入ってくるので、かなり時間かかります。
6.合議審査(2日間)
審査メンバーのレポートを持ち寄り、強み、改善点、成熟度の合議をします。
7.現地審査(2日間)
申請書の内容や、審査チームの考えが正しいのか、企業を訪問して確認します。
申請書には良いことが書いてあるけど、現場に浸透していないようなことは、ここで見つけます。
8.審査レポート完成(2日間)
現地審査を踏まえて審査レポートを修正し、完成させます。
企業全体の成熟度も決定し、一定レベル以上であれば、
受賞レベル企業として推薦します。
9.フィードバック・ミーティング
これは必須ではありませんが、申請企業から希望があれば、審査レポートの説明と質疑応答などを行ないます。
フィードバック・ミーティングを、社員教育や意識改革の場としている企業もあります。
コンサルティングの場合は、その企業の変革に必要なことだけをやればいいのですが、
賞の審査の場合は、全項目をまんべんなく行なうので、時間がかかります。
それだけに、審査する我々にとっても、大変勉強になる機会となっています。