サマセット・モーム

『人間の絆』 より抜粋

 

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フィリップは、いわゆる貧民階級と、

その上の階級との間には、

ほとんど何の共通点もないことがわかった。

 

もはら彼等はよい身分の人たちを

羨むこともしなかった。
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そうなんだ、そうなのか。

 

であれば、

ある人を見て「羨ましい」と思ったり、

嫉妬心を感じたりするとすれば、

それは、自分の中にもその要素があるから、だ。

 

 

希望があるじゃないか。

 

心の向ける方向、ベクトルさえ間違わなければ

力になるだろう。

 

 

 

--- y.

 

 

サマセット・モーム

『人間の絆』 より抜粋

 

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彼が苦しんだ不幸の如きも、

畢竟は、おそろしく手の込んだ美しい装飾図の、

ほんの単なる一部分にすぎないのかもしれない。
 

彼は、強いて努力して思った、

 

興奮も倦怠も、快楽も苦痛も、

すべては明るい心で、受け容れなければいけない。
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そうだ、陰陽で考えるならば

 

不幸(陰)を、明るい心(陽)で受け容れる。

 

 

そうすると、陰は陽になって、

最終的に陰でも陽でもなくなる。

 

無極に至る。

 

 

ただ、そのことがあった、という事実があるのみ。

 

 

 

--- y.

 

 

 

 

サマセット・モーム

『人間の絆』 より抜粋

 

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フィリップも、いろいろな経験を積んで来、

いろいろ世間のことに関する見方が、

変わってしまった今では、

すっかり自分に自信ができていた。
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そうか、たくさん経験すると、見方が変わり、

その結果、自信になるのだ。

 

 

確かにそうだ。

 

だから、経験は大事なのだ。

 

これまでの経験に蓋をするのではなく、

力にしてやる。

 

 

経験は力。

 

 

 

--- y.