● 全ての人はセールスマンである
こんにちは。正木美奈子です。
先日、以前受けたセミナーのテキストを読み返していたところ、講師の先生がこんな質問を投げかけていたのを思い出しました。
「あなたの仕事は何ですか?」
その部屋には50人ぐらいの受講生がいたでしょうか・・・、ですから様々な答えが返ってきました。
会社員、コンサルタント、看護婦、アシスタント、営業マン、エンジニア、医者、カフェ経営などなど
それで、一通り聞き終わってから、先生はこうおっしゃいました。
「あなた方は全員がセールスの仕事をしています」と。
えっ、全員がセールスマン?
ちなみに、このセミナーはセールスに関する研修ではなく、コミュニケーションに関する研修です。
ですから、この言葉を聞いたとき、ほとんどの方が「どういうこと?」と一瞬表情が動きました。
なぜなら、多くの方がどうやら「セールス」ということに抵抗を多少なりとも感じていたからです。
セールスというと、何かを売りつけるというイメージがまだまだあるかもしれません。
特に何かを売りつけられた経験がある人ほど、それを強く感じるかもしれませんね。
ですが、その後先生はこうおっしゃったのです。
「なぜって、どんな仕事であれ、自分の仕事を相手に認めてもらう、受け入れてもらうということが必要だから」と。
仕事は自分一人が良いと思っても、周りがそれを認めてくれない事には先に進みません。
そんなときには、どうしたら相手がそれを受け入れてくれるか、自分のことを信頼していくれるか、知らないうちに「セールス」をしているとおっしゃっていました。
確かにそうですよね。
「自分を売り込む、アイデアや提案を売り込む」など、たとえ直接的にお金が絡んでいなかったとしても、そこにセールススキルを使っているのですよね。
そしてある方はこんなことをおっしゃっていました。
「私は、自分に備わっているスキルで1つ残せるとしたら、それは営業のスキルです。それさえあれば、他のことはあとからもう一度やり直せますから」と。
なるほどな~、と思いました。
何しろ、私は自分がセールスマンだとはそれまで考えたこともなかったし、セールススキルがそんなに重要だとは考えたこともなかったのですから。
自分とまったく違った視点を得ることは本当に楽しい事です。
もしあなたも、セールスに対して私と同じようなイメージや感情を持っていたとしたら、一度全部を取り払って、新たな目でみてはいかがでしょうか?
モノの見方や考え方は、なかなかすぐには変えることはできませんが、それらを考えはじめると、いままでたっていなかったアンテナが動き出し、様々な新しい情報を得ることができますよ。
宜しければ参考になさってくださいね。
では、今日も素敵な一日をお過ごしください。
