
完成すると全長1メートルに達するアシェットのアルカディア号。迫力満点のコレクターズアイテム。
その定期購読でプレミアムコースを選択すると最終巻にオマケとして付属するのがコスモドラグーンの完成品。

そんなことを記事にしたのは1年くらい前だっけか? と思いきや、、、
↓ ↓ ↓
確認したら2023年1月、3年以上前でしたよw
それが2月の頭くらい。
そしてすぐさまと言っていいタイミングでメルカリやヤフオクにアシェットのコスモドラグーンが出品されてるじゃありませんか。それもひとつふたつのみならずポツポツと次から次へ出品されます。
そ、そんなばかなっ!
コスモドラグーン要らない、、、だとっ!?
と、かなり意外でしたがまぁでもそうか、自分ならばコスモドラグーンを手元に残してアルカディア号を出品するかもしれん、もしかしたらその方が意外かもしれん。いろんな人がいますよな、と納得することに成功。
でも未開封出品も多いので中身を見てすらいないってことになりますよね。
キョーミない人はホントにキョーミないんだねw
そして買ったさ!

▲外箱
誰もが絶対に手放すはずはないと盲信していたので出品していただきむしろありがとうございます♪

▲内箱
実は自分より一足先に銃器関係グループのメンバーがオク入手済みで、それを見て触って遊ばせてもらっていたらウッカリ欲しくなってしまったのでしたw

中身はコスモドラグーン本体のみ。付属品はありません。
スペック

全長440ミリ/重量538グラム(電池含む)/シリンダー直径44ミリ。
改めて実測したさ。そしてスペックはもちろん頭に入ってる!

本体はほぼプラスチック、だと予想してましたが意外にも随所に金属製パーツが多用されてます。
ローディングレバーやフレームは金属製。おそらく亜鉛ダイキャスト。シリンダーやバレルは樹脂でおそらくABS。ローディングレバーは固定。
コストの問題もあるでしょうが、全金属製にすると銃刀法に抵触する可能性もあるのでそれを避けたのだと思われます。
余談ながら、先日海外製のオモチャ銃が銃刀法違反に当たるとして当局が回収を呼びかける騒ぎがありました。
そのオモチャ銃はプラスチック製でカラフルな色合いの見るからに子供のオモチャ。仮に実弾を撃てたとしても1発で粉微塵に破裂するであろうことは容易に想像できます。
けど、問題となるのは見た目や耐久性ではなく銃のカタチをしているものが「1発でも実弾を撃てる構造」であるかどうかということ。のようです。
なので日本のトイガンメーカーはユーザーが気付かない部分に至るまで先回りして銃刀法に抵触しないよう玩具としての安全性と遵法との二重の意味での徹底した安全策を講じているわけです。ガスガンのASGK、モデルガンなら金属製はSMG、樹脂製はSPGといった自主規制規格がそれです。
おっとついつい脱線、マジメな話しになってしまいましたが根が真面目なのでスイマセンw
コスモドラグーンに話しを戻します。
カラーリングはやや青みがかった黒。変にギラついたメタリックではないところが落ち着いた感じで良いです。これも全てが金属製だったら白や黄色=現実的には金色にしなければならないかもしれません。
見た目による軽めのファーストインプレッションはそのくらいですかね。
でもま、何はともあれアシェットのコスモドラグーンの売りはアクション。
立体化するのが難しいボルトアクションリボルバーがどれくらい遊べるのかが気になるところ。
アクション
まずはトリガーによるアクション。せっかくなので動画でご覧ください。
トリガー(=引き金)を引くごとにエネルギー開閉ボルトが約1センチ前後し同時にシリンダーが右回りに1/6回転します。
トリガーアクションひとつでシリンダーとボルトが連動して動くアクションはこれまでのコスモドラグーンのトイガンでは成し得なかったアクション。
作動原理はおそらくシンプルなものだと思われますが、外観を損なわないよう且つ強度も確保しつつ狭いスペースに作動機構を収めるのが難しいんです。
※取説にシリンダーを直接手で回さないよう注意書きがあります。無理に回すとたぶん内部機構が破損します。
エネルギー開閉ボルトも単体で引くことができます。が、引けるというだけでシリンダーとは連動していません。
開閉ボルト根本の下部にあるギザギザ部分が電源のスイッチになっていて、上か下どちらかにスライドさせるとボルトの戻り音が鳴ります。物理的にボルトを引くカチャカチャ音もするのでちょっとビミョーですけど。
そしてそして、コレが本命アクション。発射音が鳴りつつ光ります。
マズル=銃口先端にはLEDが仕込まれておりトリガーを引くたびに発射音と連動して光ります。
トリガーを引くだけで動いて音が鳴って光る。やってみるとなかなか楽しいです。
作動感に関してだけ言えばさすがにモデルガン並みのカッチリ感には及ばずシリンダーの動きもオモチャっぽさは否めません。が、実際に遊んでみると面白くて取り憑かれたようにニヤニヤしながらずーっとやってしまいますw
男子たるもの、バルキリーの変形と銃の扱いは淀みなくこなしたいもの。この記事をご覧いただいた貴方ならばアシェット・コスモドラグーンを手にする機会が訪れた際にも慌てず騒がずまるで鉄郎が乗り移ったかのようにサラリとアクションをこなすことでしょう♪
定期購読プレミアムコースの上乗せ金額は約3万6千円。アルカディア号に付属するからその値段に抑えられたとも言えそうなのでもしも単品販売されてたら更に5割増しくらいになるかもしれませんね。でも見てくれもサイズ感も申し分なく気負うことなく遊べるのでかなり満足感を味わえると思います。
さて、
当たり障りのない遊び方レビューの後はアシェット・コスモドラグーンの細部を観察していきます。
ここまでは前置き。むしろこの先が本題♪
例によってコスモドラグーンや銃に関してキョーミやコダワリの無い人からしたらどーでもいい内容なのでスルーしちゃったりなんかしちゃったりしてオッケーですよ👌
モールド/パネルライン
まずは実物を手にする前、ネット画像を見て不可解だった部分に注目。

◀フレーム左側面/フレーム右側面▶
アシェット・コスモドラグーンのフレーム右側面にある5つの丸いモールドは何なのか?
結論から言えばそのうち2つは化粧蓋です。
フレーム左側面にある3つのマイナスネジはモールドです。その対称位置にある右側面の3つの丸モールドが実銃においては貫通したマイナスネジが反対側の右側面に顔を出す位置。
それ以外の2つは化粧蓋、実際に取り外して確認はしてませんがおそら小さなビスが隠れていて左右分割式モナカ構造のフレームを締結していると思われます。
リコイルシールドにある三角形のパネルラインを取り外して見たところビスがあったので最低でも4〜5ヶ所のビスでモナカフレームをとめているんでしょう。
ちなみに、実銃やそれを模したリアル系トイガンのフレームは一体成型の無垢なのでそうしたネジは必要ありません。
別にリアルじゃないからダメって話しではなく、各部モールドが何なのか知りたかっただけなので疑問が解消しました。
バイス製との比較
ここからは更に細かい部分を見ていきます。

上▲アシェット・コスモドラグーン
下▼バイス・コスモドラグーン
サイズ感がほぼ同じであるバイス製コスモドラグーンと比較していきます。
バイス製はコルト・ドラグーンをテンプレに造形されておりコスモドラグーンの市販品の中ではハートフォードと並びかなり実銃準拠と言えるモデルです。
コスモドラグーンは架空銃であり言わば偶像なので全てが実銃準拠である必要は全くないのですが、それでも銃としてのリアリティや常識を最低限は兼ね備えていて欲しいという願望があります。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
市販のコスモドラグーンでは最大級のバイスに匹敵するサイズ感のアシェット。
造形に至っては各部のサイズバランスも実銃準拠のバイスよりアニメ劇中のコスモドラグーンに近い印象。
カラーリングも青く塗られたセル画の雰囲気をかなり再現していると思います。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
フレーム左側面の3つのネジ、コルトで言うところのハンマースクリュー/トリガースクリュー/ボルトスクリュー。実はバイス製もモールド表現なんですがより本物っぽく表現されてます。アシェットはちょっと素っ気ない。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
バレルとシリンダーの間、バレルフレームと呼ぶのかは分かりませんが、バイスは実銃準拠なのでやたら長め、アシェットはアニメ劇中のバランスに近い印象。
アシェットに見られるパネルプレートは外すとビスがあると思われます。(未確認)
シリンダー

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
シリンダーサイズは実銃と同サイズのバイスの方が長さ太さ共にやや大きい。
でもアシェットはアニメ劇中準拠でちょうどいいサイズ感だと思います。
バイスはシリンダーの後ろ側にある半球形=リコイルシールドの左側に窪みがありません。アシェットは原作設定通り両側にあります。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
シリンダーが止まる位置の比較。
実銃だとバイスのようにシリンダー後部の切り欠き部分が真上になるのが正解です。正解のはずなんですが、コスモドラグーンでは一概にそうとも言い切れないのも事実なんですよね。
下の画像をご覧ください。

これは原作の「エターナル・ファンタジー」編でコスモドラグーンが様々なアングルから描かれているページです。
上からのアングルでは切り欠きが真上に来てますが後ろからのアングルで切り欠きは左右にあります。切り欠きはシリンダーの6ヶ所、均等に60°間隔なので矛盾します。
こうした矛盾は他にもあって、シリンダーストップの位置がズレてる、ローディング・プランジャーがシリンダーの穴と同一軸線上にない、などなどこれらの解釈に関しては戦士の銃フリークの間でも喧々諤々の激しい討論が永きに渡り交わされてきました。(大げさ)
グリップ

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
アシェットのグリップ形状はやや味気ないですね。
コルトSA(=シングル・アクション)系リボルバーは曲面が多様されたグリップ形状がデザイン上のキモだと思うのでもう少しコダワって欲しい部分。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
後ろ下側の張り出しボリュームがもう少し欲しいところ。
コルトSA系のロングバレルはかなり前重心なので後ろ側の張り出しが握り具合のバランスにも重要。単に見た目だけではなく実用性も兼ね備えた機能美なんです。
ピーメまたはブラックホークなどの重量のある金属製モデルガンを実際に握ってみればグリップ形状がこうなっている必然性を実感できます。
フレーム

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
一番気になっていたのがフレーム幅。予想的中でした。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
同じコルト社のパイソンはじめダブルアクションリボルバーや他社リボルバーはフレームの厚みが左右平行であるのが当たり前なのでピーメなどのモデルガンを実際に手にした経験がないと気付かないことかもしれません。
でもそれが架空銃であるコスモドラグーンに影響するのか?
それがけっこう影響してるんです。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
フレームの後ろ側の幅が狭いと画像のようにネジが入るスペースがなくなります。バイスは実銃通りのネジ径、アシェットはネジ径のモールドを小さくすることで誤魔化してます。
加えてグリップ幅も狭くなるので握り具合にも影響します。
ではなぜアシェットがわざわざフレーム幅を狭くしているのかという答えはフレーム前側にあります。

左◀バイス・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
フレーム前側、バレル径とフレーム幅との寸法差=段差が大きくなり過ぎるとハッキリ言ってカッコ悪いのでフレーム前側の幅を広くできない。けど後ろ側の幅はもっと広くしたい。というジレンマが生じるのです。
余談ながら他社水鉄砲ではフレーム幅を広くした影響でフレーム前側部分の段差が大きくなったため角を面取りして誤魔化してたりします。
Aトイズとの比較

左◀Aトイズ・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
Aトイズのコスモドラグーンはユウビ造形のガレージキットを完成品販売したものでディアゴスティーニで販売された完成品とも同じものです。長さ約38センチ/シリンダー直径40ミリ。
タイトープライズやダイキウォーターガンなどはAトイズよりわずかに小さいサイズです。

左◀Aトイズ・コスモドラグーン
右▶アシェット・コスモドラグーン
とまぁ何様だよ!ってくらい色々と小煩いことを書きましたが、もしかしたら最初にアシェット・コスモドラグーンのデザインや監修をした方は銃器に明るくてちゃんとした形状を把握していたのかもしれませんね。
それを図面に起こしたり立体化する際に設計段階のどこかでニュアンスが伝わりきらずに伝言ゲームのようにちょっとずつ変わってしまったのかも。
自分も経験ありまして、監修って言うと偉そうで大げさですけど友人がモノを造る時に助言を求められたのでそれなりに小煩く押さえるべきことを言ったつもりでも伝わりきらなかったり、自分では当たり前過ぎることなのでわざわざ言わなくても相手も分かってるだろうと思い込んで言わなかったら出来上がってきてアレレとなったり。
うーん、でもさすがに大手の企業ではそんなことないよねw
最後に
アシェットのコスモドラグーン、予想していたよりトータルでは良い印象でした。
ネットでの相場は自分が知る限りガレージキットよりは高いけどフル可動モデルガンのハートフォードやフルメタルのバイスに比べればかなり安いレンジ。
▼様々なメーカーのコスモドラグーンの特徴などをご紹介▼





