不二子デリンジャー フルスクラッチ | ソリッドのブログ

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模型、トイガン、クルマやバイク、アニメや映画、ZIPPO改造などその時々のマイブームを記事にしています。戦士の銃にはちょっとウルサイですw
 
同好の趣味の方ヨロシクお願いします。



デリンジャー


と聞いて想像するのが、、、




デリンガー!
の人は完全にロボット脳。


デリンジャーといえばコレ↓



手のひらサイズの小っちゃなピストル
デリンジャーピストル

もう少し知った風に言えば
レミントン・ダブルデリンジャー




ルパン三世のオープニング(赤ジャケ/第4期OP)で不二子が持ってることでもちょっと有名。



ルージュをひいた口紅を、、、



そのまま銃に込めるという洒落た演出がカッコイイ、

、、、んだけど!

野暮なコト言っちゃうと、レミントン・ダブルデリンジャー(以下"デリンジャー")に口紅サイズの弾丸は入らないのだ。

なぜならば、本物のデリンジャーは長さ12センチくらい、手のひらに隠れてしまうくらいのもの凄く小さなピストル。

使う弾丸も小っこくて22口径くらいだから直径約6ミリ。BB弾サイズ。

ちなみに、みんな大好き44マグナムですら弾丸の直径は1センチくらいしかないのだ。

さらに!

銃が真ん中からパカっと折れるのをブレイクオープンって呼ぶけれど、ホントのデリンジャーは折れ方がアニメと逆。


▲上の画像のように実際のデリンジャーはバレルが上側に開くので、アニメみたいにシャレオツに口紅を装填するなんてのはムリ。


銃や車、飛行機などルパンに登場するメカは実在するものをそのまま絵にすることが多く、オープニングで描かれた不二子のデリンジャーも実在するんだろうなと思った人は数多くいらっしゃることでしょうよ。

かく言う自分も最近までデリンジャーにはあんまり興味なかったのでさほど疑問に思ってませんでしたよ。要するに、、、

あのオープニングで不二子が持ってるデリンジャーは実在しないということ。

無いと分かると欲しくなるのが人情。ならば、、、

無いもの欲しけりゃ自分で作れ!

とばかりにフルスクラッチしたのさ不二子デリンジャー






もちろん仕上げはこすって銀sun!


左 : 不二子デリンジャー / 右 : レミントン・デリンジャー

レミントンデリンジャーよりふた回りくらいサイズアップ。




ブレイクオープンも逆向き。




口径は1.5倍以上。



ではでは、制作過程を簡単にご紹介〜


バレルはホムセンで売ってる塩ビ管。パイプカッターで10センチくらいにカット。

ちなみに画像のごっついパイプカッターはΦ50ミリくらいまで対応だったかな?けっこうお高いw



塩ビ管のサイズは実測値で外径22ミリ、内径16.3ミリ。2本切ったのを重ねて接着。

パイプ同士の接着面は平らに削って穴と穴の間隔を塩ビ管の厚み1枚分にまで近づけてます。



他の部分はプラ板工作。




本体の厚み稼ぎはバルサ挟んでます。

異種素材同士の組み合わせが多いので3〜4種類の接着剤を使用。



唯一のギミックはブレイクオープン機構。



口紅が装填できる角度まで折れるように調整。



プラ板やバルサで骨格を造り曲面はエポパテ盛ってひたすら削り出し。

複雑な形じゃないし工作の難易度も高くありませんが、銃模型では面の歪みやエッジの取り方ひとつで仕上がりが左右されるのでそこだけは気を付けてます。




相変わらずの突貫作業なので製作中の画像はあまり撮ってませ〜ん




ってことで完成〜


アニメだとカットごとに変わるフォルムやディテール。そのあたりはテキトーに折り合いをつけます。



まるでだまし絵のような矛盾だらけの無茶なフォルム。

そういう曖昧な部分を自由度として楽しめるのがアニメアイテム立体化の面白さでもありますね。

下のカットだけ側面にレバーのようなものが描かれてるけど無視。



にしても、不二子の手に対してデリンジャーが異様にデカく描かれてます。



不二子が構えた時の前から見たフォルムを一番参考にしてます。




ルージュ弾装填、これを実現したかった。作った理由はただそれだけ^^




弾丸はΦ14ミリのアクリルパイプ。後ろ側の段差部分はプラ板を巻いてます。

もちろん仕上げはこすって銀sun

先端の口紅部分をもうちょい太めにすれば良かったな。



バレルの内部には段差を設けてありルージュ弾の後ろ側が引っかかる構造。
バレルの段差は内径ピッタリに切ったプラ板を丸めてキツキツ状態で押し込んでます。



バレルと弾丸はほぼツライチ。





ブレイクオープン機構は特に凝った仕掛けはなくフリーで動く構造。
ロック機構も無いのでバレルの下側とその受け部分にネオジム磁石を仕込んでバレルを固定します。

アニメでは描かれてない回転軸のピンは見せたくなかったけど、そうなると機構がちょっと複雑になっちゃうので仕方なく安易な方法を選択。



フロントサイトはプラ板を積層してパテ埋め。アニメのようにバレルと一体パーツに見えるよう面処理には拘りました。




ハンマーは差し込んであるだけ。絵コンテにちゃちゃっと描いたようないい加減な形状。

ボールジョイントなどで可動させるつもりでしたが時短のためオミット。




トリガーもハメ込んであるだけ。

トリガー周りはっきり映るカットがないので実際のデリンジャーを参考に造形してます。



グリップはバルサ材。マホガニーベースにエナメル黒で木目調塗装。




弾丸サイズ比較。

左から77マグナム弾、ルージュ弾、44マグナム弾。

44マグ小っさ!




デリンジャーは大きめに作りましたがさすがに直径2センチの77マグナム弾は入りません。

もうワンサイズ太い塩ビ管を使えばちょうどいいかもですが、そうなるともうデリンジャーというよりソードオフ(=銃身カット)したショットガンみたいになっちゃうので。


不二子デリンジャーは宮メカ模型展に参加するために作ったので展示ベースも作ってみました。

展示ベース作り始めたのは展示会の前日。


スタイロフォームでざっくり形にして、



赤い別珍をフワリと掛けて不二子ちゃん置けば〜

はい完成!

あくまでもデリンジャーが主役なんですが存在感が薄い〜w


大小様々な不二子ちゃんは市販品のリペイント。
だいたいバンプレストかバンダイ製。



プライズの不二子、顔は市販品のままですよ!(手抜き)
これよりうまく描ける自身もないw



ブローニング両手持ちだったので、



手首周りをちょちょいと加工して、




1/10くらいの不二子デリンジャーも自作。

もちろん仕上げはこすって銀sun



不二子ちゃんは全てルパンのオープニング再現フィギュアです。色んなシリーズでバラバラに発売されてるのをヤフオクで買い集めました。


実際に見てる気分を味わってもらえるよう特殊な撮影方法で3D画像を作りましたよ。


ちょっと画面に近づいて交差法(寄り目)で見てみてくださいな。


ちなみに、赤ジャケルパンの第4期オープニングは最後にルージュの弾丸が飛んできてルパ「ン」「ヽ」になるんだけど、、、


薬莢ごと飛んできちゃうのだ!w

♪テレレ テレッテレ テッテレッテ