ちょい古めなスターリング、画像のシンプル無地のフラットトップが結構お気に入り。
リッド…フタのトップが平らなフラットトップは1985年から発売されたモデル。そのスターリングシルバー版です。
ボトム(＝底)の刻印もいたってシンプル。筆記体のジッポーロゴと脇っちょに小さなSTERLINGの文字だけ。
この左寄りの筆記体ロゴは1980年代後半に製造されたタイプ。
1990年以前のスターリングシルバーは製造年が刻印されてないのでボトムの刻印で大まかな年代を判断します。
中身のインサイドユニットに刻印された製造年でも判断できますが、中古で入手した個体の場合は前オーナーが中身を入れ替えている可能性もありますので鵜呑みにはできません。
事実、このフラットトップは入手時かなり新しい年代のインサイドが入ってました。そうなるともう正確な製造年は永遠の謎です。
それでも左寄りの筆記体ロゴ刻印は1985～1989年の間と限定できます。
更に1986年からカムクリップの角が斜めにカットされるようになりますから、直線カットであれば1985年製、この個体は斜めカットされてますので1986～1989年の4年間のいつだかに製造されたもの、ということになります。
画像は全て年代の異なるスターリングシルバー、上から古い順に重ねてます。
一番下が2002年製なのは一目瞭然、1990年以降のスターリングシルバーは全て年号が刻印されてます。
下から2番目は先述の左寄り筆記体なので1980年代後半。
一番上、やや小振りな筆記体ロゴが中央にあるタイプは1950年代～1980年代前半の長きに渡って使われていたタイプなので製造年の特定は厄介です。
とりあえずはインサイドユニットの年代に頼ることになりますがアテにはなりません。
考えようによっちゃ勝手にインサイドを入れ替えて好きな年代に仕立て上げることも可能。
問題は上から二番目のスターリングシルバー。ゴシック体のロゴが一番下と似てますが別物です。年号の刻印もなく文字の位置も左寄り。
マニア・コレクターサイトによれば1980年代前半の僅かな期間製造されたモデルのようです。
カムクリップは斜めカットされてないので少なくとも1985年以前なのは確実です。
更に年代を絞っていくと1983年のみ製造された可能性が高いという説や、または試験的に販売されたものかもしれないという説もあったりして謎多きモデルです。
とまぁ、以上のような製造年やら何やらを気にして拘るのはジッポーマニアくらいのもの。世間一般じゃ「ふぅ～ん…」としか言いようがない、言わばどうでもいいことですね(笑)
覚えとけばいいのはスターリングシルバーのジッポーには必ず「STERLING」の刻印が入っているということくらいでしょう。
銀メッキされた真鍮ジッポーも一見スターリングシルバーと見分けがつきませんから、ボトムのSTERLING刻印の有無で銀無垢かメッキかを簡単に判別できます。
慣例的に「純銀ジッポー」なんて言い方もしますけど「スターリングシルバー」って言うくらいですから銀の含有率は92.5パーセント、正確には純銀じゃないです。
ちなみに「シルバー(silver)925」なんて表記も「STERLING」と同じ意味ですけど、925は92.5の小数点を略した表記
…ではなくて、銀の含有率925パーミル、百分率のパーセント(％)に対して千分率のパーミル(‰)による表記です。
また、シルバー925をスターリングと呼ぶのは銀含有率92.5パーセントで製造されていた昔のイギリス銀貨から。その貨幣鋳造技術をイギリスに教えたドイツ人の名前に由来しているそうです。
まぁぶっちゃけるとですね、ウィキにそう書いてありました(笑)
よくスターリングシルバーは音がイイ…なんて話もありますが実際はどうなんでしょう。
何をもって「イイ音」とするかは個人の好みによって千差万別ではありますが、大多数がイメージすると思われるカン高い「チャキィ～ン」という音がイイ音だとすれば材質の特性から真鍮製ジッポーの方がイイ音に聞こえると思います。
真鍮製ジッポー、つまりはフツーのジッポーです。
ジッポーの音のチューニングではわりと有名な某ショップによればソリッドブラスが最高、アーマーのソリブラなら尚ヨシ、…らしいです。
実際私の持ってるスターリングの音は全てブラス製ジッポーより一段低い音がします。音色も「キン」というより「カン」って感じ。何の変哲もないソリッドブラスの方が明らかにイイ音してます。
ジッポーは新品の状態でも個体差があるので一概にソリッドブラスだから必ずイイ音とは言い切れませんが、イイ音が出る可能性が高いのはソリッドブラスということでしょう。
参考までに 18ｋ＝金無垢のジッポーはかなりイイ音するよ…と、普段から金無垢ジッポーを使ってる知り合いの方が言ってました。
スターリングシルバーに話を戻すと、結局のところ音はフツーのジッポーと大差ないです。私は音にこだわってませんので別に構わないんですけどね。
ただ、音にはこだわりませんが使い心地にはこだわるので画像のスターリングシルバーは全てヒンジピンを交換しリッドのズレやスキマをほぼゼロに調整してあります。
製造年やら材質やらの話以前にライターとして気持ち良く使えることが一番重要ですからね。
鉄でできたジッポー
★ＺｉＰＰＯ １ サビてます。★
たった1年間だけのニッケル製ジッポー
★ＺiＰＰＯ 12 似て非なる三兄弟？★
──────コメント（2）─────
おはようスパンク♪
メーテルの指輪も【スターリング】だった様なきがします。(^^ゞ
零goods universeのメーテルさんにはシルバー製【スターリング】がオマケで付いてますよ(笑)
2013/4/22(月) 午前 10:30
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ソリッド
おはようスパンクさん、そのメーテルさんのオマケはスターリングシルバーのペンダントですか？オマケでシルバーって贅沢ですね
含有率925って材料の特性上も優れた点が多いようで言わば黄金比みたいなものなんでしょうね。
2013/4/22(月) 午後 7:25