2005年に買った革パン。ペアスロープ製。
一度は引退させたが後継で買ったものがトホホなものだったので現役復帰・・・させて既に数年。
ぱっと見、くたびれてるだけで特に問題は ないように見えるが・・・
↓こんなんっすよ。
脚の付け根の孔は数年前に発見。ペアスロープではない お店に補修見積もりをしてもらったら、予算を大幅に上回るわ納期は3ヶ月かかるわ。あと20cmほど上だったり腰の横、または膝近辺なら仕方なく補修に出したかもしれない。
そう、膝近辺なら。
左膝内側の ほつれは先月の風まかせで発見。損傷の状態から見て、破損の進行は早そうに思える。何しろ、減速時のニーグリップで体重を支えるところなので負担は大きい。
脚の付け根は まず見えないところだし転倒時に この孔が明暗を分ける確率がそう高いとも思えないため、放置していた。しかし膝のこれは無視しづらい。
補修業者さんに頼むのは懐事情で諦め、
自力での補修に着手。
まずは作業が困難そうな脚付け根から・・・。
グローブを補修したときに出動させ残っていた革素材を切り出し、グズグズになった孔のフチを革用鋏で切り取って少し整えた。
そして位置合わせの印を入れ、さぁ最初の ひと針・・・・
ふた針目で気づいた。
「これは自分の手に負えない」
頭を抱えた。ひと針ごとに革パンを いちいち裏返さないと糸にしっかり張力をかけられないし針を通す位置の誤差はせめて1mm以下に収めなきゃだし。
どどどどぉーしよぉーー?
ひーー
待て待て待て待て待て、俺
お、おぉおお落ちオチ落ち着けけけ俺れれ
んーと、えーと🤔・・・
あっ!革用の強力接着剤で貼り付けるのは どーだ?!
早速ネット検索し評判記事を収集。貼り付ける場所が場所なので接着力は相応に強力じゃないと お話しにならないから、そこを重視。
「ほうほう。これが有名なやつで・・・固まっても柔軟性あるやつが良いと・・・確かにそうだわな。ぶつぶつ・・・」
それを売ってるお店の見当をあれこれ頭の引き出しから引っ張り出して・・・たら、
「ん?ん???あれ?待てよ?」
「メディスンバッグを自作したときに革用の接着剤って買ってなかったっけ??」
道具入れの中をガサゴソ・・・
ガサゴソ・・・・
「あった・・・」
さっきネットで出てたような。あったあった。おぉ、しかも接着力評価も なかなかいいぞ!
偉い!俺!
そう言えば この革パンを買ったペアスロープで裾上げしてもらった。そのとき接着剤でやるんだと知って
「それいいですね。どんなものなんですか?」
と聞いて教えてもらったような・・・接着力は充分だし接着度保持力も長持ちするとのこと。
そんで接着剤が固まる前に木槌か何かでトントン叩いて圧着の仕上げをしていた覚えが・・・
木槌ならメディスンバッグ作ったときに買ってあるぞ。
見様見真似よろしく、でも恐る恐るで作業を続け・・・
気を良くして(←)膝部分の縫い直し。
前記したように、ここは減速で体重を支えるところだから糸の張力も針を通す位置も慎重に行なった。同様の理由で、縫い始めと縫い終わりの結び目は通常より頑丈になる やり方で。
仕上がりは写真のとおり。少なくとも見てくれは かなり上手いこと仕上がった。
・・・・半年持てばいいなぁ・・・
というのも・・・懸念が ひとつ あるから。
元々の縫い孔に針を通さず新たに針を入れた(=孔が増えた)から、強度を落としてしまっている状態だと言えること。そこが弱点になって革が破れやすくなっているはず。
「半年持てばいいな」は、そういうこと。
新しい革パンを とっとと買ってしまえばいいんだけど、現状はそれを許さない。
ともあれ。
次回の風まかせで試用できるとこまで行けたぞ!