今使ってるバイク用グローブ(下写真)は2015年に新品で購入。その先代(上写真)ので装備したかった手首ベルトを注文で追加してもらっていた。
手首ベルトはこのメーカーが昔ラインナップしていて自身お気に入りだったモデルの革を使ってもらった。
そのモデルは購入使用していたことがある。残念ながら何年も前に生産中止。
装着感を始め、気に入って使っていたが・・・
8年目を迎えてこんな姿に!孔がーー孔がぁーーーー
孔の成長は徐々に進行してるはずで手元は何度も観てきたはずなのに、こんななってると、つい先日初めて気づいた・・・・・
↓先代のも孔は開いたが場所が全然違う。
↑下側写真は今回補修した物の新品時の写真。
同モデルや同等のへ買い替えするにしても早くて年末の見込みだわ補修を業者さんに頼むと手頃な価格帯の新品が恐らく買えてしまうわ。
幸い、昔メディスンバッグを自作したときに調達した革と革細工道具があるので、自力で補修を試みることにした。保管してあった革は充分量の面積でバイク用グローブに求める堅牢さを期待できる厚み。
↓その革の表と裏。裏側はスエード的肌地。グローブも裏は同じ感じ。
在庫してた革をグローブに当てがって革用の鋏で切り出しを。切り出し試作しては やり直し。
革片が四枚並んでる写真は人差し指用の試作たち。右端が試作一号で左に向かって試作順。左端のもので決定。
形状が決まって縫い付け作業開始。縫い針は普通の布用針(太目のもの)で通用してくれた。
しかしグローブの革は頑丈なので刺し込めはしても引き抜きが なかなか力作業。指先が痛くなってきたんで途中からペンチを使って引き抜きを行なった。格段に楽。
針をペンチで直接掴むと折れてしまう恐れがある。今回の作業で切り落とした革の端材を当てた上から針を掴んで引っこ抜き作業。
糸は革細工用の丈夫なものを今回改めて調達。ほんとうは目立たないようもっと黒いものが欲しかった。残念ながら、お店にあった黒に一番近い色のものがこれだった。同じ糸で黒があったとしても、取り寄せ待ちする時間が今回は惜しい。加えて、洋裁糸よりも丈夫なものにしておきたいため、止む無く。
淡々と黙々と続く作業・・・
縫い目を綺麗に揃えようとしたものの、ちょいとバラけてしまった。まぁ、トーシロだし慣れてもいないからこんなもんかと作業継続。
そうして二日がかりで完成!
思ったより上手くできた。
メディスンバッグを自作したときの経験が役に立った。あ、そうか、クシタニの革パンを加工した経験も だいぶ助けてくれたな。
当初は開いた孔を単純に縫い合わせようと考えていた。しかし孔が開いたということは相応に革が傷んでいるはずなので、単なる縫い合わせだと早晩 縫い孔から裂けてしまう恐れがある。
ということで。
孔を覆う当て革を縫い付けた方が耐久性を期待できると、今回は判断した。
グローブの縫い目をほどいて縫い付け直すだなんて高等技術は持ち合わせていない。自分の技術力で縫い付け可能な範囲を割り出して決めた。
加えて、関節の曲げ伸ばしへの影響が最少ですむよう、関節を跨がない形状に革を切り出した。下地となるグローブの、指を曲げた際のシワの寄り方も考慮。
ハンドルグリップの自分の握り方だと人差し指の曲げを邪魔するのは極力避けたい・・・
ということでそこも形状を慎重に吟味して作成。
取り敢えず、孔の開いた親指も人差し指も操作する指の動きを邪魔しづらい仕上がりに できた・・・・と思う。所詮トーシロの作業なので耐久性が懸念ではある。意外と持つかもしれないし、当て革が覆う範囲から はみ出るまで孔が拡がる事態が思いの外 早い可能性もある。
何とか頼むぜ、おい。
今日までの時点では実際バイクを走らせての使用試験ができていない。その時間を早く見つけたい。
さあて・・・次は革パン(ペアスロープ製)の ほつれ補修だ。今回のより更に革が頑丈なはずだから手ごわいぞぅ。
孔も開いてるんで、できればそこも やっておきたいなぁ・・・。