昨日は、原発の建設にほぼ住民一丸となって反対し続けている上関町祝島(いわいしま)へ遂に渡りました☆


現地で色々と見聞きして、上関原発不要論のベースの一部として、主観的なビジョンを島の人々と共有したかったので行きたかった場所です。


ただずっと行こう行こうとは思っていたんですが、同じ県内でもかなり距離のあるところなので行けてなかったのです(ノДT)


なのでまさに念願かなって、といった感じの1日でした^^




Yahoo画像から拾ったものですが、これが祝島の全景で、ハートに近い形をしています。


尚、左上の端に見えている場所が忌々しい上関原発建設予定地です。


Maybe,someday.
(祝島空撮画像:署名の通り『My Favorite Colors』というHiro.Kさんの作品らしい)


上関は防府からだと下道でおよそ2時間、80kmぐらい。


祝島は離島なのでさらに連絡船で上関港から30~40分程度です。


連絡船は1日3往復。


1便目は早朝、3便目は夕方なので、行こうとするなら2便目を狙うしかなく、これが上関港10時過ぎの出港なのです(´・ω・`)



昨日は目を覚ましたら7時過ぎでした。


上関の地理はさっぱりだから時間的に厳しい気もするが…急げば前日調べた連絡船の時刻に間に合うと踏んで、朝ご飯を食べ、シャワーを浴び、準備準備…。


そして出発が8時20分。


結局、高速を使わないと間に合わないと思ったので防府東~徳山東をぶっ飛ばして、今度は海岸に沿って国道188号線沿いを走る走る…平生を通り抜け、綺麗な海を横目に上関に入り…


なんだかちょっと民家や商店が密集している町に出た!


多分ここが上関中心地!


が、ここまできて地図を忘れたから港が分からないというオチ(笑


時間はもう9時50分\(゜□゜)/


空きスペースに車を停めて、近くのおばあちゃんに聞いたら目の前の桟橋から出るとのことだったので、駐車場の場所も教えてもらってギリセーフ…。


でも、乗船券を買って券面を見ると「室津-祝島」の文字。。。(・∀・)アリ?


そこは上関中心地の湾を挟んで真ん前、室津の港でしたとさ(゜∀。)笑


結局、運賃は同じだからいいんですけど、出港の時間が上関よりも早いので、本当にギリギリだったようです。


Maybe,someday.
(連絡船と室津港:向かいが上関港)


何はともあれ、船には乗りおおせたわけで、無事祝島へ渡れます☆


連絡船は意外ときちんとした高速船で、漁船みたいなやつだったら船酔いが心配だなと密かに恐れていたんですが安心しました(・ω・)


乗り込んだらあとは瀬戸内の景色を楽しみながら、また連絡船から見えるであろう原発の建設予定地を遠目に眺めながら着くのを待つだけ。


途中、上関・蒲田・四代という3港に寄港して、祝島へ。


Maybe,someday.


元々穏やかな瀬戸内海ですが、よく晴れていたので完全に凪いでいました。


青空と海のコントラストが綺麗だー♪


と思ってたら、例の地が見えました。


Maybe,someday.

今は埋め立てはストップしていますが、国の方針と、今度の町長選の結果と、日和見主義の県知事の判断によってはまだ予断は許さない状況です。


上関に入ってから、「原電(原発のこと)で豊かな未来を」的なキャッチフレーズが書いてある看板を見ましたが、同じような文言が街の入り口に掲げてあった福島県の双葉町は、どこぞの元大臣の言葉を借りるなら“死のまち”と化しました。


そしてどうやら交付金の用途はゼネコンの懐を潤すためのハコモノ行政に限られてきたらしいことも先日NHKで放送されてましたね。


ああいう現実を見て、目先の金につられず、本当に地域のためになることを考える人が上関に増えていればいいんですが。




環境面でも上関の周辺海域には希少動物が多数生息しており、絶滅危惧種のカンムリウミスズメが世界で唯一1年を通して生息していたり、世界で1個体しか確認されていないナガシマツボの産地であったりするなど、その生態系の豊かさは「瀬戸内の最後の楽園」と称されるほどとのことです。


その名に相応しく、上記のほか、世界最小のクジラ・スナメリ、国の天然記念物で環境省RDB準絶滅危惧指定のカラスバト、人類の祖先で水産庁RDB危急指定のナメクジウオ等も挙げられます。


その近辺に広大な土地を埋め立てて原発を作り、膨大な海水を取水口から取り込んで、塩素混じりの大量の温排水を出すようなことをした日には、環境は一変するでしょう。


ただでさえ2008年に原子炉の設置未許可の状態だったにもかかわらず、阿呆の県知事が埋め立ての許可を中国電力に出してしまったせいで、豊かな照葉樹林が刈り取られたというのに。


ただ、工事がここまでに留まっているのも、地元や祝島住民の根強い反対のおかげであって、中国電力の好きなようにさせていたらとっくにこの海は埋め立てられていたでしょう。


建設ありきの姿勢で手抜きの環境アセスメントを繰り返し、不備や不十分さを散々指摘された中国電力。


工事をばれずに密かに進めるために、夜中に従業員を集めて百鬼夜行のごとく予定地に向かう様を撮られたこともありますね。


誰がそんな会社を信用するものか。


既得権益に捉われ、尚も建設を進めようとする中国電力のこれまでの横暴を挙げればきりがありませんが、早急にこの計画の白紙撤回が実現すればいいと思います。


そしてこのような電力会社の世話にならなくても生きていけるような電気事業法の改正を切に願っています。




そんな複雑な思いで原発の建設予定地から数百メートルの沖合いを祝島に向かって進むこと10分程度(・∀・)


祝島に着きました☆


Maybe,someday.


うん、本土から少し離れただけでもかなり海の透明度が違うものですね♪


離島に渡るのも久しぶりだからテンションも上がります(*^o^*)


岸壁付近にはスズメダイも群れてたくさん泳いでいました^^


着いたのが10時40分ぐらいで、復路の2便が出るまでの2時間弱で島の主だった場所をめぐる予定です☆


滞在時間は多少短いですが、3便になると17時過ぎの出港で帰るのが遅くなってしまうので、そういうプランになってしまうんですな(´□`)


でも、少しの時間でしたが今まで知らなかった祝島の様子を知ることができました♪




それはもったいぶって、次回でアップします(`∀´)

アイスの味をしめ、ひたすら棒を舐めるカミキリムシの図☆


キイキイ鳴いてかわいかった^^


Maybe,someday.


Maybe,someday.


学生に戻って1年、比較的家にいる時間が長くなったので、レポート作成やテスト勉強のほかにも、本を読む時間が増えた。


それほど多くはないものの、ここ1年で読んだ(教科書以外の)本を並べてみた。


30冊と思いのほか多くはなかったけど、これははずしたと思った本も僅かで、ほぼ買ってよかったと思える本だったと思う。




この1年に限ってみれば、このうち11冊が辻村深月のもので、もはやフィーバーと言わざるをえないし、今でも「僕のメジャースプーン」と「名前探しの放課後」は素晴らしい作品だと思うけど、ちょっと最近題材や文脈が画一的で飽きてきたかも…。


単に読みすぎただけかもしれないけど。




森見登美彦や万城目学は同じように変態ファンタジー街道を突っ走りながらも、毎回発想が奇想天外であり、見せるものが違って楽しい。




森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」は淡々と読み進めていったはずなのに、最後でボロ泣きしてしまい自分の中で名作扱い。


「宵山万華鏡」も、京都の宵山の夜に引きずり込まれそうな摩訶不思議な雰囲気で、ほろ酔いしたかのような気分で読んだのを覚えている。




万城目学「偉大なるしゅららぼん」も、変てこなストーリーながらも、スピード感と躍動感のある展開で意外にも爽やかで切ない後味を残し、個人的に「プリンセス・トヨトミ」を超えた。


これは滋賀をテーマに扱っていて、かくして「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」(京都)、「鹿男あおによし」(奈良)、「プリンセス・トヨトミ」(大阪)、「偉大なるしゅららぼん」(滋賀)と続いた万城目作品は関西2府2県を制覇。


あとは兵庫と和歌山で関西制圧かと思うと、次はどこだとワクワクしてしまうが、「かの子ちゃんとマドレーヌ夫人」のように、かわいい作品を創り上げることのできる人でもあるだけに、出てくるもの全てに期待をしたい。




時にはミーハーなのもいいと思って買った池井戸潤「下町ロケット」は、作家本人が直木賞受賞時、東日本大震災で被災した人々の励ましになればと語っていた通り、今日本が一番望んでいるであろう「希望」の二文字を思い起こさせてくれた。


ストーリーは中小企業のものだけど、それに限らず“在り方”について考えさせてくれる作品じゃないかな。

よくよく考えてみれば大胆な展開の仕方だと思うけど、男性作家らしくサクサク進んでいくストーリーが、飽きを遠いものにしてくれてすごくよかったと思う。




奥田英朗も初めて「我が家の問題」で手をつけてみたけど、人間の心情が的確に捉えられているようで好きになった。


ので、この間、同じような文庫本の短編集「家日和」を買ってきた。


今後読む上で増えていくかも。




次の1年はどんな本と出会えるのか、楽しみ楽しみ^^