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東野圭吾シリーズも第6弾です
今回ご紹介する「時生」。これは、いままで紹介してきた「宿命」「変身」「分身」なんかとはまた違った意味での意外性をもつ作品です。
この作品の印象をいとことで言うなら「メピウスの環」。どこがメピウスの環? と思った方、よかったら読んでみてください。
不治の病で、息子の命の火が消えかかっている。宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との思い出を語る。
若い頃、ならず者だった、拓実。独りよがりで、運がないのは人のせい… という自堕落な生活を送っていた拓実。そんな拓実にあるとき「トキオ」と名乗る少年が現れる。
拓実とトキオは忽然と姿を消した恋人・千鶴を追う。 こう書くとなんだかサスペンスチックですが、実際サスペンスものを見ている感覚でちょっとスリルありますよ。
東野作品の特徴の一つは、動きの描写がとってもリアルだということ… かな? 先ほども書いたけれどサスペンスものを見ているような感覚で読めてしまうんですよね。 ほんと、ドキドキするもん…
でも、やっぱり最初にピックアップした「宿命」「変身」・・・シリーズとは趣が違う。
「Back to the future」路線といったらいいのかな? ストーリーはまったく違うけど…
やっぱ、読んでください これも間違いなく最後まで東野さんがナビしてくれますから。
若い人、人生に行き詰っている人なんかに読んでもらえれば、人のやさしさや希望が見えてくるかも? かな?
この作品はANNEの格付け(ホシ2つ+3/4)かな?
ではSee you
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