廃線跡地 | 私の小さな自然詩

私の小さな自然詩

ゆっくり自然に癒されたら自然詩を書きます。

廃線跡地は

いまは桜並木になっている

その中に

ひっそりと

展示されてる古いSL

 

SLは見ている


満開の桜並木を

桜を楽しむ

人々の幸せな笑みを


SLは楽しんでいる


子供たちがSLのまわりで

鬼ごっこして

遊ぶ姿を


SLは振り返っている

かつて走っていたときの景色と

乗客たちの姿

活気ある路線の姿を


SLは思い出している


最後の運行の日

みんなが駅で見送ったこと

別れを惜しんだ

その姿を


淡い夢の中

遠くから

寂しくも聞こえてきた

踏み切りの音


廃線の跡地は桜並木

老いたSLは

ひっそり昔の面影を 

残している





喜多方市日中線桜並木