100年の対話 | 私の小さな自然詩

私の小さな自然詩

ゆっくり自然に癒されたら自然詩を書きます。

この浜辺から眺める

この景色は

100年前の

あなたが見てたものと

きっと同じ


海も島も

そして空も

鳶がくるくるまわるのも

波の飛沫が

風に溶けた潮の匂いも

きっと同じ


100年前の

あなたに会いたくて

私はこの浜辺で

ずっとあなたの詩を読んでる

言葉の中に優しさを思う


あなたの詩を

この景色を

ありのままに受けとめれば

ただ生かされている

弱い自分

そんな感覚さえ

ふと思う静かなさざ波


少しあなたに会えた

そんな気がした


貝殻を拾ってポケットに入れる

波の飛沫が

さらに風に溶けて

潮の匂いになる



山口県長門市仙崎