漆黒の森 | 私の小さな自然詩

私の小さな自然詩

ゆっくり自然に癒されたら自然詩を書きます。

沢の源流

夕日は落ち

深い森を飲み込んだ漆黒

ライトもないから

前も見えない


森のどこかで獣の鳴き声

沢の流れを歩く

この先に道がある

それだけはわかる


早く道に出たい

漆黒の闇を

泳ぐように歩いてく

時計の針が

不規則に動きそうな

混沌とした感覚に

吸い込まれそうな瞬間


ふと足を止めて

見上げた夜空には

リズムを奏でる無数の星

この世界が

音楽でできていることを

語るかのような

夜空のオーケストラ

漆黒の闇だから知れた

深い感動


そして

銀河の魚になったように

歌いながら

漆黒の闇を泳ぎ始めた


いつまでも

この漆黒の闇が続けばいいと

思ってしまう

そんな魅惑が満ちる