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左右木先生のことを、昨年名古屋のコンクールの審査員をされていた際に知り、以降ブログを拝見させて頂いております。

先日小学校2年の娘(週3or4コマ、バレエ歴5年)が、トゥシューズレッスンを始めることになりました。 (私自身も子供の頃バレエ経験があり、バレエについての知識は多少持っております。)  

色々な情報を読むうちに、ポワントは11歳頃から履かせるべきなのではないかと、心配を募らせながらも、教室の先生に相談できずにいる母親です。

教室の先生は、ご自身が小1からポワントを履かれていたから、小2は早くないと仰られています。

また、明らかにコンクールレベルではない生徒(失礼な表現ですが、、)さんに声をかけ、コンクールへ出場させているのを見て、
私はとても複雑な気持ちに、、というか、移籍を考え始めてしまっています。


先生自身が、大手のバレエ団にて現在もレッスンを受けられているため、先生の様に上手になるには、そちらのバレエ団で習った方がいいのかな、と思ってしまうのも、自然な発想だとも思うのですが、、、


当たり前ですが、踊りが上手な人と名監督は異なるということなのかなと、、、
(先生の踊りは大好きで大尊敬をしているのです!!だから、余計に悩んでいるのだと思います)


この様な場合において、他の教室へ見学や体験などは参加してもいいものなのでしょうか。狭い世界のことですので、失礼がない様に行動をしたいと思っております。


トゥシューズ解禁時期からの、移籍問題、、
同じような境遇の方も多いのではないかな、、と思っております。タイミングが合えばで構いませんので、ご回答を頂けましたら幸いです。


とりとめのない文章になってしまいましたが、最後までお読み頂き、ありがとうございます。


<A>

小学2年生…トウシューズですか?

戦後の日本ならともかく、私が子供の頃でさえ、トウシューズは小学4年生までは履くべきではない、という感じでしたが…

これは…困りましたね。



「ポアントは早くに履くべきではない」

という意見を日本で受け入れられるようになったのは、ここ最近です。

なぜなら

「うちの娘、早くポアント履かせたいから、履けないなら移籍します」

「基礎ばかりだと娘が飽きるから、基礎はどうでもいいから、踊らせてくれる場所に移籍します」

という親御さんが圧倒的に多かったからです。指導者が「NO!」と言っても、親御さんが聞く耳を持たなかった。

いまはその真逆の親御さんが増えてきたとは…世の中わからないですね(笑)

「他の教室へ見学や体験などは参加してもいいものなのでしょうか。狭い世界のことですので、失礼がない様に行動をしたいと思っております」

モラルのある素晴らしいご意見です!

はい。バレエ界、狭いです。必ずどこかで繋がります。

以前のブログにも書いたとおり、選択は個人の自由です。

バレエ教室には、それぞれのポリシーがあります。

それこそ小学1年くらいから、トウシューズを許可しても問題視しない教室もあれば

レッスンを休もうが、子供がギャーギャー騒いでも、何も注意しない教室もあれば

海外バレエ学校のクオリティで、ビシッと教育をする教室もあれば

「バレエスタジオ」「バレエアカデミー」「バレエスクール」

と「バレエ」と名前が掲げられていても、それぞれ最終目標が違うかも知れません。

小さな頃からトウシューズを履くことが出来、練習不足なのにコンクールにも参加許可が与えられ、子供たちは敬語も使えず、挨拶も出来ず、レッスン中は私語ばかり…

それを

「自由な雰囲気だし、子供も楽しそうだし、先生も優しいし、敷居が低そうだし」

と親御さんが満足なら、わざわざ移籍の必要はないと思うんです。

指導者と親御さんの「指導理念」が同じなら、それでOKですから。

お教室にはお教室のカラーがそれぞれありますから、私も

「バレエ教室は、こうあるべきだ」

と言う権利も何もない、と思っています。意見はあります。しかし、強制は出来ません。

バレエの世界は狭いので、挨拶は当たり前です。

しかし

「うちの家庭の方針で、敬語なんか使わせませんし、挨拶しなくったって別にいいでしょ?」

「いま、子供が望むことだけをさせたいんです。我慢も努力もさせたくない。ラクさせたいんです」

それが

「早くトウシューズを履かせるのが、うちの家庭の方針です」

に、つながり、そのような親御さんの「リクエスト」に答えるバレエ教室もあるのが現状です。

お母様が小2でトウシューズを疑問視されているのであれば…もう結論は出ていますよね?

子供たちも、大人リーナさんも…

自分に合うスタジオに通えばいいんです。

しかし…選択したのなら、自己責任(子供の場合は親御さんの責任)です。

今の欲求だけを満たしたいのか、将来に繋がって欲しいのか…

ぜひ考えて、行動してみて下さい!

ちなみに、うちの小学5-6年生たち。トウシューズは持っていますし、履かせようと思えば履けます。しかし最近、履かせていません。履く以前にやらなくてはいけないこと満載で…もちろんコンクールはバレエシューズです。


左右木健一