Part.1の続きです。


PCRの陰性証明書の有効期限は出発時刻の「24時間内」


ですからPCRの機械が故障して、万が一検査結果が遅れたら…


「陰性証明書が無いとフライト乗れない!」


と言う恐怖。


よくYGPなどで短期留学している子供たちが


「行ってきます!」「ただいま!」


など、コロナ禍とは思えないくらい、普通に留学して、普通に帰国してきているのを耳にしていたのでまさか、まさか!こんな事態になるとは…


PCR結果…フライトに間に合うか、間に合わないかホテルをチェックアウトして荷物をまとめて空港に行き、PCRセンターに行くと…


あれだけ騒然として人がごった返していたセンターに人はゼロ。なぜならみんな、もう諦めたから…


その時点で、検査後に一枚の名刺を渡されて


「こちらに連絡してください」と言われたのがわかりました。


フライトに乗れなかった場合、成田空港ホテルに滞在しなくてはいけない場合、新しいフライトに替える場合の全ての負担は「日本医科大学が負担」となり、皆がそれを利用したのが後からわかりました。


もう当日のフライトに間に合わない、とわかった人たちは空港にはいませんでした。


私のフライトは午後5時半。ギリギリまで結果が出るのを待つために、ユナイテッド航空のカウンターにこの事件の一部始終を報告しに行くと…


誰もいない…誰もいないから職員さんとも長話できましたが(笑)



「ギリギリまで待ちますが、せめて1時間前までかと思います」


と言われ、とりあえず待ちました。


そして(はじめから望みは薄かったですが)センターに戻ると


「結果は明日になります。しかし明日の朝のフライトには必ず証明書をお渡し出来ます」


と言われました。その答えはもう薄々感じていたので、再びユナイテッド航空カウンターに行くと…


私の乗るべきフライトと同じ時間帯だと、やはり夕方の便。コンクール開会式や私が教えるはずのワークショップには間に合わない…朝イチのフライトならギリギリ間に合う!


しかしユナイテッドの片道をキャンセルして、他のフライトを…と言うのもむしろ料金が高くなる…


この時点でユナイテッド航空のフライトは全てキャンセルして、JALのフライト、成田ーシカゴーマイアミを急遽取りました。しかも正規料金…


その額は、こちらに書いたら皆さん驚愕しますから書きませんが(笑)私も生まれて初めてそんな値段でフライト購入しました。


しかし日本医科大学が負担、と言う言葉だけを信じて、JALに変更(これが後々、私が命拾いすることになります!)


そしてチェックアウトしたホテルに再び戻ってチェックインするために、タクシーに。


すると運転手さんが、なぜか私に同情してくれたのか


「こんなの!あり得ないよお客さん!僕は昨日からお客さんのような方を何人も何人も乗せたんだよ。機械が壊れていたならもっと早く連絡してれば、今日みたいな事はなかっただろう?怠慢だ!」


と怒りをあらわにしていました。確かに私が情報をゲットしたのはセンターからではなく、他に被害にあった方のツイッターでしたから。


ツイッターで情報収集…あ、そう言えば東日本大震災の情報源もツイッターでした。


と言うわけで「教訓」


「他のひとが大丈夫なら、自分も大丈夫、と絶対に思わず、ありとあらゆる情報を入手して、必ず確認すること」


私の大失敗は


「短期留学する子供たちが何の問題もなく、出入国したから、コロナ前とたいして変わらないだろう」


と、たかをくくってしまったこと。


日本出国をナメていました!そしてこの恐ろしい事態はマイアミで更に続くことになります(続く…)


左右木健一