今月から毎週日曜日に開催しておりました、国際バレエコンクールのスカラシップ受賞者によりますバーチャルワークショップ。

昨日とりあえず3回のクラスが終了しましたが、12月も引き続き指導して欲しいと言う希望者たちの為に、来月も開催する予定です。

3日間のダイジェスト版を是非ご覧ください。



まさか仙台で、在宅で、海外の子供たちを指導する日が来るなんて…

昨年の今頃は想像もしていなかったです。

日本とは状況がかなり違うみたいで、ロックダウンでバレエスタジオでのレッスンが再開したり、なくなったり、スタジオに入れるのは1人だけ、など、それはそれは大変な思いをしている子供たちばかり…

そんな子供たち、逆境に負けずにみんな明るくて元気でした!


新しいメンバーも昨日から加わりました。


彼女たちには事前にビデオを送って、順番を覚えてからレッスンをしてもらうことで、一人一人を直す時間をつくりました。

その見本ビデオは…うちの子供たちが自粛前の2月29日に撮影した映像でした。



昨年改名して、改名前から指導内容は徐々に変えていたのですが、ありとあらゆる事を全部変えていった結果が、ようやく理想に近づきつつあります。

たぶん昔のうちのスタジオを知る人が、いまのうちを見たら、まるで別のスタジオになっている事に驚愕すると思います。

まずもって、私が解剖学的な内容を骨を持ちながら話をしていること自体が天変地異ですから(笑)



私の解剖学大嫌い→大好き、になったキッカケは以前のブログでもお話しましたが

いくら身体の仕組みがわかっていても、そこに魂が宿らないと、素晴らしく調整されたピアノを心がないピアニストがタイプライターを打つように弾いているのと同じ。

私が解剖学が嫌いだったのは、その話と同じで、要は

「それって、別にバレエじゃなくても良いのでは?バレエスタジオではなく、研究室か何かで討論してれば良くて、芸術とは程遠い!」

と嫌悪感しか抱けなかったのですが、そこに魂が宿ることで

「あ、これで芸術的になる!」

と確信が持てた日から、解剖学嫌いは無くなりました。

「調律されたピアノ」が悪いわけでもなく

「解剖学」が悪いわけでもなく

伝え方を間違えると、理解してもらえないだけではなく、嫌いになってしまう。

これは身をもって体感したので、私も伝え方を気をつけようと思います。

やはり最終的には「経歴」でも「実績」でも「豊富な知識」以前に

「いかに、そこに心がこもっているか?」

と言う「人間性」が大事だと感じております。

人に何かを伝えるためには、人にまず振り向いてもらわないといけない。

振り向いてもらうことなく、正論を述べたところで、人は聞いてくれるどころか、嫌悪感で離れていく…

これはバレエに限らず、今の世の中全般の傾向だと感じます。

まだまだ修行しなくてはいけない部分が山ほどありますが、とにかく1日1日を大事に進歩できれば、と思います。

左右木健一