私は昔、解剖学が大嫌いでした!

20年ほど前に参加した「教師の解剖学セミナー」の際、ある有名な解剖学的バレエを売りにしていた指導者から発せられたその言葉で

「この人から学ぶ事は、何ひとつない!」

と思ったからです。

何と言ったか、知りたいですか?

「バレエのレッスンに必要なのは、下腹、内筋、土踏まずだけ!ふくらはぎはゆるゆるにしろ、お尻も一切力入れるな、膝のばすな」

まずその時点で

「え?広背筋も、脊柱起立筋も、VMOも、外旋六筋も、一切要らないんですか?」

と今の私なら反論出来ますが、20年前の私には反論どころか、ただ黙って聞いてるだけ。

そして極め付けの一言…

「バレエのレッスンに音楽なんか必要ない!」

と。

あり得ない一言…

3歳からバレエを習ってきて

「音楽なんか必要ない」

と言い放ったバレエ教師に巡り会ったのは、人生初でした。

かなりのショックでした。

その場を立ち去れば良かったですが、去る勇気もなく…

膝を伸ばすな、お尻を使うな、以前に

「音楽なんか必要ない!」

という言葉を放ったその指導者の一言で

「だから解剖学マニアの人は、バレエと言うものを知らずに、音楽なんかいらない、なんて言葉を発するんだ…二度と解剖学を売りにレッスンする人の元には習いに行かない!」

となりました。

その私の「解剖学嫌い」を変えたのが


愛さんは「音楽」の重要性も語っています。

そう、バレエを指導する指導者なら

「バレエレッスンに音楽なんか必要ない」

と言う無知な言葉は吐かないはずです。

nothing but music なのです!





今日もSo Hyunさんのピアノのチカラを借りて、みんなで身体で音楽を表現しました。



私もSo Hyun さんのピアノ曲を弾いてみました。下手だけど(笑)


肉体に魂が宿るから「人間」であり

魂が抜けた「人体模型」がバレエを踊っているわけではないのです。

音楽にも魂が宿ります。

ですから、魂を大事にして欲しい。

うちのスタジオに集まる子供たちに、一番理解してもらいたいことです!

左右木健一