こんにちは! 掃除屋ヒビキです。
今回は「酸素系漂白剤の特徴」についてお伝えします。
酸素系漂白剤は塩素系漂白剤の代わりに
使う事もあるでしょう。
塩素ガスが出ないから代わりに使っているという
感覚もあるかもしれませんが、
実は、
素材に優しい漂白剤なのです!
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酸素系漂白剤とは?
まず、
酸素系漂白剤とは酸化漂白剤の一種で、
水中に溶け出た「過酸化水素(H2O2)」という
活性酸素の酸化力を利用しています。
過酸化水素は不安定で酸素を出しやすく
水中で使用すると泡立ちます。
そしてその酸化力は塩素系漂白剤より穏やかなので
衣類や食品などにも使用できるものもあります。
酸素系漂白剤で落ちる汚れは?
1.カビや大腸菌などの菌類
活性酸素である過酸化水素は酸化力を持ち
カビや大腸菌などの内部のDNAなどを酸化して壊すことで
殺菌することができます。
2.シミ汚れ
シミ汚れの色素を酸化して分解することで漂白しますが
塩素系漂白剤より反応が緩やかなため
色物の衣類の染料まで影響を及ぼしにくいです。
3.有機物汚れ
タンパク質や油といった有機物由来の汚れを酸化して
落としやすくします。
酸素系漂白剤にはどんなものがある?
酸素系漂白剤には液体と粉の2タイプがあります。
・液体タイプ
液体タイプの例はカラーブリーチといった
衣類洗濯用の漂白剤です。
主な成分は過酸化水素で
数%ほどに薄められている弱酸性の液体です。
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薄められているので絹やウールといった
タンパク質由来の素材にも使えます。
一方、酸化力があるため
金属に使用すると錆びてしまうので控えましょう。
また、塩素系漂白剤との併用も厳禁です。
・粉タイプ
粉タイプの例は過炭酸ナトリウムなどです。
過炭酸ナトリウムに限定して言えば、
過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸素水素化物)は
炭酸ナトリウムと過酸化水素が2:3の割合で混ぜられたものです。
炭酸ナトリウム自体がアルカリ性の性質を持っているので
水に溶けると弱アルカリ性の液体となります。
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そのため液体タイプと比べて
油やタンパク質などの有機物の汚れに強いのですが、
同時に絹やウールといったタンパク質由来の生地を
痛めてしまいます。
なお、
弱アルカリ性とはいえ過酸化水素の酸化力をもち、
金属に使用すると錆びてしまうので控えましょう。
また、塩素系漂白剤との併用も厳禁です。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると自然に分解して
炭酸ナトリウムと水と酸素になります。
炭酸ナトリウムは中華麺の製造に使われる
かん(鹹)水の原料ですので口にしても安心です。
酸素系漂白剤の特徴まとめ
・過酸化水素の力で汚れを落とす漂白剤
・酸素が発生するため泡立つ
・カビなどの菌の殺菌効果や漂白効果がある
・タンパク質や油などの有機物汚れを落としやすくする
・塩素系漂白剤よりも穏やかで染料にも使える
・弱酸性の液体タイプと弱アルカリ性の粉タイプがある
・液体タイプは薄められているので絹やウールにも使える
・粉タイプは絹やウールを痛めてしまうが汚れに強い
・金属に使うと錆びてしまう
・塩素系漂白剤との併用は厳禁
以上、酸素系漂白剤の特徴についてお伝えしました。
即効性は塩素系漂白剤には劣りますが、
発生する気体も酸素だけで色落ちもしにくいため
使い勝手が良いと言えましょう。
でも、
もちろん身体に付着するとダメージを与えてしまいますので
もし付着したら十分に流水で洗いましょう。