「優しい」漂白剤! 酸素系漂白剤の特徴と落とせる3つの汚れとは? | ハウスクリーニング店・掃除屋ヒビキのお掃除ブログ

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こんにちは! 掃除屋ヒビキです。

 

 

今回は「酸素系漂白剤の特徴」についてお伝えします。

 

 

酸素系漂白剤は塩素系漂白剤の代わりに

使う事もあるでしょう。

 

 

塩素ガスが出ないから代わりに使っているという

感覚もあるかもしれませんが、

 

実は、

 

素材に優しい漂白剤なのです!

 

 

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「最強」な塩素系漂白剤! 落とせる3つの汚れと5つの注意点とは?

 

酸素系漂白剤とは?                 

 

 

まず、

 

酸素系漂白剤とは酸化漂白剤の一種で、

 

水中に溶け出た「過酸化水素(H2O2)」という

活性酸素の酸化力を利用しています。

 

 

過酸化水素は不安定で酸素を出しやすく

水中で使用すると泡立ちます。

 

 

そしてその酸化力は塩素系漂白剤より穏やかなので

衣類や食品などにも使用できるものもあります。

 

 

酸素系漂白剤で落ちる汚れは?         


1.カビや大腸菌などの菌類
 活性酸素である過酸化水素は酸化力を持ち
 カビや大腸菌などの内部のDNAなどを酸化して壊すことで
 殺菌することができます。
 
 
2.シミ汚れ
 シミ汚れの色素を酸化して分解することで漂白します
 塩素系漂白剤より反応が緩やかなため
 色物の衣類の染料まで影響を及ぼしにくいです。
 
 
3.有機物汚れ
 タンパク質や油といった有機物由来の汚れを酸化して
 落としやすくします。
 
 
 

酸素系漂白剤にはどんなものがある?     

 
酸素系漂白剤には液体と粉の2タイプがあります。
 
 
・液体タイプ
 
 

 
 
液体タイプの例はカラーブリーチといった
衣類洗濯用の漂白剤です。
 
 
主な成分は過酸化水素
数%ほどに薄められている弱酸性の液体です。
 
 
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薄められているので絹やウールといった
タンパク質由来の素材にも使えます。
 
 
一方、酸化力があるため
金属に使用すると錆びてしまうので控えましょう。
 
 
また、塩素系漂白剤との併用も厳禁です。
 
 
 
 
・粉タイプ
 

 
粉タイプの例は過炭酸ナトリウムなどです。
 
 
過炭酸ナトリウムに限定して言えば、
 
過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム過酸素水素化物)は
炭酸ナトリウムと過酸化水素が2:3の割合で混ぜられたものです。
 
 
炭酸ナトリウム自体がアルカリ性の性質を持っているので
水に溶けると弱アルカリ性の液体となります。
 
 
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そのため液体タイプと比べて
油やタンパク質などの有機物の汚れに強いのですが、
 
同時に絹やウールといったタンパク質由来の生地を
痛めてしまいます。
 
 
なお、
 
弱アルカリ性とはいえ過酸化水素の酸化力をもち、
金属に使用すると錆びてしまうので控えましょう。
 
 
また、塩素系漂白剤との併用も厳禁です。
 
 
過炭酸ナトリウムは水に溶けると自然に分解して
炭酸ナトリウムと水と酸素になります。
 
 
炭酸ナトリウムは中華麺の製造に使われる
かん(鹹)水の原料ですので口にしても安心です。
 

 

 

 

 

 

 

酸素系漂白剤の特徴まとめ            

 

・過酸化水素の力で汚れを落とす漂白剤

 

・酸素が発生するため泡立つ

 

・カビなどの菌の殺菌効果や漂白効果がある

 

・タンパク質や油などの有機物汚れを落としやすくする

 

・塩素系漂白剤よりも穏やかで染料にも使える

 

・弱酸性の液体タイプと弱アルカリ性の粉タイプがある

 

・液体タイプは薄められているので絹やウールにも使える

・粉タイプは絹やウールを痛めてしまうが汚れに強い
 
・金属に使うと錆びてしまう
 
・塩素系漂白剤との併用は厳禁
 
 
以上、酸素系漂白剤の特徴についてお伝えしました。
 
 
即効性は塩素系漂白剤には劣りますが、
 
発生する気体も酸素だけで色落ちもしにくいため
使い勝手が良いと言えましょう。
 
 
でも、
 
もちろん身体に付着するとダメージを与えてしまいますので
もし付着したら十分に流水で洗いましょう。