酸性洗剤って何? その使い方と落とせる4つの汚れとは? | ハウスクリーニング店・掃除屋ヒビキのお掃除ブログ

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こんにちは! 掃除屋ヒビキです。

 

 

今回は「酸性洗剤の使い道」についてお伝えします。

 

 

私たちの身体に付着してしまうと

皮膚や粘膜を侵してしまう酸性洗剤。

 

 

そのため、ゴム手袋などの保護具をつける必要があるのですが、

 

実は

 

石鹸や水、界面活性剤では落とせない汚れを

落とすことに使えるのです。

 

 

酸性洗剤とは?                  

 

 

まず、酸性洗剤とは何かについてお伝えしましょう。

 

 

酸性洗剤とはその名の通り

酸性の液性を持った洗剤の事です。

 

 

酸の力で汚れを落とすこと

反対のアルカリ性を中和することに使われます。

 

 

ただ、酸で素材を痛める事もあるので

頑固な汚れにのみpHが3.0未満の酸性洗剤

 

軽いものにはpHが3.0以上6.0未満の弱酸性洗剤といったように

使い分けると良いと思います。

 

 

関連記事:

「液性」って何? 知っておきたいその3つの分類と調べ方とは?

 

 

酸性洗剤で落ちる汚れとは?           

 

酸性洗剤は主に4つの汚れを落とすことに使います。

 

 

1.尿石

 尿石は尿中に入っているカルシウムイオンが濃縮したり

 炭酸と結合して化合物になったものです。

 

 

2.石鹸カス

 石鹸カスは水道水などのカルシウムイオンなどと結合して

 金属石鹸となったものです。

 

 

3.水垢

 水垢は水道水中の炭酸とカルシウムイオンが結合して

 炭酸カルシウムとなったものが積もったものです。

 

 

4.カルキ

 カルキは消毒剤として水道水中に混ぜられている

 次亜塩素酸カルシウムが残り積もったものです。

 (なお、カルキの名はドイツ語が語源です)

 

 

これら全てにはカルシウムが入っていて

酸の力でカルシウムを分離させることで

汚れを溶かして落とします。

 

 

ただし・・・

カルシウムや他の金属と反応するので、

 

大理石やシンクなどで強い酸を使用することは控えましょう。

 

 

 

酸性洗剤にはどんな洗剤がある?       

酸性洗剤には液体と粉の2通りがあります。

 

・液体タイプ

 

 

液体タイプの酸性洗剤はサンポールなどがあります。

 

トイレの尿石にかけて数分待ってからこすって落とすという事が

液体タイプの主な使い方です。

 

 

 

 

・粉タイプ

 

 

粉タイプの酸性洗剤はクエン酸などがあります。

 

 

クエン酸に限定して言えばこちらは塩酸が含まれていない、

 

純粋なレモンの酸っぱさそのものですので口にしても安心です。

 

 

それでもpHは2.0ですので酸として扱うにも十分

 

 

コップ一杯(200ml) の水に小さじ1杯(5ml)ほど入れて薄めて

スプレーボトルで使ったりすることもできます。

 

 

 

 

 

ただ・・・

どちらとも酸ですので塩素系の洗剤と混ざると

有害な塩素ガス「塩化水素」が発生します。

 

 

使う場所は酸も塩素系もどちらとも同じ場所なので

どちらかを使用した場合、

 

丁寧に多量の水で流してから慎重に使用しましょう。

 

 

 

 

酸性洗剤の使い方と落とす汚れのまとめ

・酸性洗剤はアルカリ性を中和させる

 

・液体と粉のタイプがある

 

・尿石、石鹸カス、水垢、カルキのカルシウムと反応して溶かす

 

・大理石やシンクには強い酸を使用する事は避ける

 

・塩素系洗剤と混ぜると有毒の塩化水素が発生するので

 どちらかを別々に使う

 

 

以上、酸性洗剤の使い方についてお伝えしました。

 

 

危ないけれども日常に溢れていて

上手く使えば便利であることはと同じです。

 

 

効果と注意点をしっかり把握して

上手く付き合っていきましょう!