夫と、小学生の息子との三人家族です。
最重度知的障害のある姉がいます。
両親は他界しており、姉は現在グループホームで生活しています。
きょうだい児の思いや、日常のあれこれを書いてみたいなと思ってブログを始めました
よろしくお願いいたします
続きです。
だけど…
このような兄弟への愛を持った輝けるきょうだい児の気持ちに、親は簡単に甘えないで欲しいと思ってしまうんです…
ネットニュースできょうだい児の記事を読むことがありますが、きょうだい児の気持ちを思うと、当事者としては胸が痛むような内容が時々あります。
兄弟二人に障害がある二十歳近くの女の子。兄弟たちの障害があったからこそ影響を受けて福祉関係の仕事に進むことに決まったとお母様が誇らしげに話していました。
まだ小さな男の子。重度の障害のあるお兄さんのためにいつもお手伝いをしてくれるとお母様が言っていました。「大きくなったらお医者さんになってお兄ちゃんを治してくれる?」とのお母様の問いかけに無邪気に「うん!」と答える男の子。
二人のお兄さんが障害児の女の子。お母様がなんというか…まあ立派な方で、お子さんの障害をきっかけにNPO法人を立ち上げて、現在児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業所を複数運営されているとのこと。
きょうだい児であるご自分の娘さんにとって、『お兄ちゃん達という障害のある子と当たり前に関りを持てることはプラスなことだと思っている』と話していました。
なぜならご自身の運営している法人で働く方の中には、自身の兄弟の障害がきっかけで福祉業界に来たきょうだい児が多いのだそうです。そしてそういった方々は人との関りが上手だったり、細やかな心遣いができたり、人を思いやる気持ちが備わっていると自信たっぷりに話していました。
これ、本当にキツイです。
正直、きょうだい児であることがプラスなことなんて何一つ存在しません。(あくまで私の考えです…。)
きょうだい児であることで良い影響を受け、福祉の業界に進むことをわが子が選んだら、親にとってそれは本当に喜ばしいことだとは思います。
でもそうせざるを得なかったきょうだい児も、中には存在するということを親御さんにはわかって欲しいと思ってしまいます。
きょうだい児は自己肯定感が低いがゆえ、親や周りの期待に応えるような生き方をします。
きょうだい児特融の自己犠牲の精神が植え付けられています。
自分のやりたいことを隠して、親が喜ぶ生き方を選んでしまっているだけです。
そんなきょうだい児の苦しみを、このお母様は何もわかっていないんだなと虚しくなりました。
福祉の道を選ばざるを得なかった、きょうだい児の健気な気持ちをわかって欲しい。
きょうだい児は自分を守るために、きょうだい児である自分を肯定するために必死なんです。
自分で福祉の道を選んだのならそれでいい。素晴らしいことです。
でも障害のある兄弟がいたからこそだと親には言われたくない。
性格の悪い私だったらそう考えてしまいます。
こんなふうに思ってしまう私はきょうだい児の中でも少数派で、相当な闇を抱えた捻くれ者だと思います。悲しい…
色々な方のブログを読むようになり、障害児ときょうだい児を持つ親御さんの中には、きょうだい児のことを思い、たくさん悩みながら全力で向き合っている方もいらっしゃることを知りました。
障害児の親もきょうだい児も、それぞれの思いがあるのでしょう。
私は障害児の親御さんと闘いたいわけでも、傷つけたいわけでもありません。母が姉のことで悩み苦しむ姿をずっと見てきたから。
でも、きょうだい児って子どもの頃からきょうだい児なんです。特に障害のある兄姉の下に産まれた健常児は、産まれた瞬間からきょうだい児です。
自分の生い立ちに不満を持ったって仕方ないんじゃないかな。その上で、親や周りの人から将来の生き方まで期待されたらたまりません。
きょうだい児のそばに、彼らの本当の気持ちに寄り添ってくれる人がいて欲しいです。
きょうだい児だからって周りに褒められる生き方をしなければいけないわけではない。
好きなことをして好きなように生きていい。
私は、これからを生きるきょうだい児の子たちにそれだけは伝えたい…かもです……
以上、『きょうだい児が選ぶ職業と私自身の決断』でした!
読んでいただきありがとうございました
丸亀うどん!
明太釜玉うどんが大好きです
かしわ天もいつも頼んでしまいます。