下は今朝からの橋下大阪市長のツイートです。

 やはり、昨日に引き続き中野剛志氏への批評?になっていますが・・・

 どうやら、橋下市長は中野剛志・三橋貴明両氏の共著「売国奴に告ぐ!」を読んだらしいのですが・・・

 昨日のツイートより、中野氏への口調もだいぶ考えたものになっています。

 一部、抜粋します。


中野剛志共著「売国奴に告ぐ」を読んだ。僕はTPP交渉参加に賛成だ。この議論をもって日本の歪んだ構造を少しでも正すきっかけにできれば良い。日本に不利なことは蹴れば良い。ISD条項などそのまま飲むわけにもいかない。同一ルールにするというなら日本の良いルールは通すように踏ん張れ。
posted at 11:35:45

それが今の日本の政治や行政にできないと言うなら、それができるような政治と行政を作るように現役世代が頑張れば良い。アメリカにやられてしまうから初めからTPPには反対だって、そういう考えもあるだろうが、そうでない考えもある。これは論理の問題ではない。ある種の政治判断だ。
posted at 11:37:22

これはデビューした政治家が陥る最初の罠と同じ。自分の後援会パーティーで2000名も集まれば、自分は全国民から支持されると錯覚する。その外に出れば、さっぱりなんていうのは良くある。TPP問題は権力闘争の様相を帯びている。反対論者が、逆張りでポジションを張った中野氏を担いだだけ。
posted at 11:41:59

売国奴に告ぐの中で、じゃあ今の日本、何をしたらいいのか?については、国債を発行して公共事業をどんどんやる。これしかなかった。あとは改革の動きを全てひっくるめて新自由主義とレッテルをはり、とにかく新自由主義はダメだ、ダメだの連呼。これだけの連呼の技術は選挙に出れば活きてくるよ。
posted at 11:43:56

まず景気はカネを回すこと。今の日本のシステムはカネが回るルートが硬直化している。今公共工事を増やしたところで、一般の人々にカネは回らない。経済なんて需要と供給の連鎖。そして付加価値の移動。供給を引き出す需要、需要に応えられる供給が連鎖して、カネが回る。
posted at 11:46:26

これは付加価値の移動であり、現代社会では効率性からマネーの移動を利用している。要するに、経済を良くするには付加価値を生まなければならないが、そこに努力を求めるかどうか。これは価値観だろう。僕は努力を求める。公共工事を増やして一時的なデフレギャップを埋めることはできるだろう。
posted at 11:48:52

ところが、実際の政治行政のプロセスの過程でそれがどれだけ無駄を生み、国民にカネが回らず、そして作ったモノの維持管理費でまた行政の財政が汲々とするか。実際の政策実現プロセスをしっかりと見るべきだ。国債を発行しても、国家全体でみれば資産と負債の両建てに過ぎないという論もある。
posted at 11:50:51

今の日本の国債が直ちに破綻するかどうかは確かに色んな議論がある。CDSの値を見ても本当に直ちにかは疑わしい。しかし、この論者はフローが硬直化することを考えていない。社会保障費は年々増額するばかり。格差是正のために教育費にカネをぶち込むにもフローがいる。
posted at 11:52:43

無尽蔵にカネを刷り続けることを良しとするなら別だが、そんな論者はいない。やはり国債を発行すれば償還する、格差是正のためにカネを使ったらそれは国民が負担するという考えを取る以上、ストックを両建てにすることでフローを硬直化させることには注意を払わなければならない。
posted at 11:54:33

僕は景気回復のために、一定のカネをどっと流すのは賛成だ。しかしそれはきちんとカネが回る社会にしなければならない。もし穴を掘って埋めるだけも構わんというなら、それなら全国民に現金を配った方がよほど公平だ。高度成長時代のように公共事業をやればカネが国全体を駆け巡る状況ではない。
posted at 11:56:26

景気回復のためには血(カネ)を流さなければならない。しかし血管の詰まりを正して通りを良くし、そして血そのものも栄養分たっぷりのモノを流さなければならない。今の日本で、デフレ解消のためにとにかく公共工事を!と言うのは、糞詰まりの血管に、栄養分のない血を流すようなものだ。
posted at 12:00:10

学者論議で困ったものは、市井の市民の暮らし、現実の経済、政策実現プロセスを知らないことだ。共著の方は中小企業診断士をされているようなのでこの辺は良くご存じかと思っていたが。カネの移動には質がある。付加価値の移動を 伴わないカネの移動と、付加価値の移動を伴うカネの移動。
posted at 12:02:33

要は既得権。需要に応えない供給にカネが回ることが付加価値の移動のないカネの移動。需要と供給の連鎖が生じず、国全体での活力の上昇にはつながらない。バブルがはじけた後の国挙げての公共事業のバカバカしさを見て欲しい。これで大阪府や市の財政がどれだけ苦しくなり、フローが制約されているか。
posted at 12:04:36

そのときの維持管理費、将来の大規模修繕費で、真に必要な社会保障、教育費にカネが回らない。そのときの供給力の落ち込みは一時的に食い止めたのかもしれないが後の伸びに繋がらなかったのも事実だ。そして真に必要な公共工事を判断するのは難しい。最後は民の事業とのバランスを考えるしかない。
posted at 12:07:21

また外郭団体や一部業界の仕組みから、カネが回らない。もっと付加価値を生む主体が参画すれば需要と供給の連鎖がより力強く発揮されるかもしれないのに、付加価値を生まない主体が既得権によって守られている。これを正すのは、新自由主義でもグローバリズムでもなんでもない。単なる改革だ。
posted at 12:09:34

中野氏は改革を聞けば、全て新自由主義!グローバリズム!と一括りにして反対を叫ぶ。大阪市営地下鉄の民営化も新自由主義だって。笑いにもならない。これは単なる経営改革だ。中野氏と共著の方、一度、地下鉄やバスの現状、その他外郭団体の天下りや随意契約の現状を検証したらどうか?
posted at 12:11:15

市役所の給与構造も付加価値すなわち勤務成績にかかわらず高額保障。不景気だから公務員の数を増やせ、公務員の賃金を上げろ。GDPに占める公務員の人件費の割合を一体どれくらいまで高めろと言うのか。今の割合なら、公務員の採用数増員、賃金の数パーセント増額がそれこそデフレ解消になるわけない
posted at 12:19:33

中野氏は改革を新自由主義・グローバリズムだと批判し、この本でも結局何の具体案の提言もなかった。農業改革については語るには時間がかかるとして何も提言せず。農家を守れ!中小企業を守れ!日本の伝統文化を守れ!アメリカに負けるな!グローバル企業に利益を搾取されるな!それだけ。
posted at 12:27:00

挙句の果てには、この手の論者に多いが、これまでの日本型資本主義をもう一度尊重すべきだと。学者は楽なもんだ。これでカネをもらえるのだから。同氏の主張は結局のところ現状維持。このまんまということ。社会システムは人間が作ったもの。時とともに歪みが生じる。それを変えるかそのままか。
posted at 12:28:59

これは新自由主義だとかグローバリズムだとか一括りにされるものではない。専門家の財務分析などを基にファクトに基いた改革案を作り、実行していく。この繰り返しを必要とするかどうか。中野氏はいらんということ。だいたい、僕の怒りは納税者の怒りだ。
posted at 12:32:19

俺はこういう奴らが大っ嫌いなんだよ!やるなら身分を外して堂々を訴えろ。それか政治家に立候補しろ。京大入りも経産省のあっせんを受けたなら、そんなもの辞めちまえ。そう言う状況で国のためにという若者がどんどん出てこないと日本はダメだ。共著の方は、自営業でやっているので敬意を表します。
posted at 12:38:54

しかし天からカネは降ってこない。制度の不断の見直しが必要。見直しをすれば当然そこで反対論は出る。外郭団体の随意契約も民間に開放することで、民間にチャンスが生じる。付加価値を生まずに既得権益化してカネをもらっているところは見直す。これをやり続けることが新自由主義か?
posted at 12:46:38

新自由主義だからダメだなんていう幼稚園児でも言えるような批判をするのではなく、きちんと改革案件について具体的な批判をして来い。そもそも官僚の留学制度や大学出向制度も改革すべきだろう。そのカネがあれば、どれだけの市民が助かるか。
posted at 12:48:25

明治維新から日本はここまでよくやってきた。今の日本の状況は世界的に見てもまだ恵まれている。相当贅沢な社会だ。この社会を維持するためにはカネがかかる。社会保障費は増大するばかりだ。国家経営は企業経営と本質は同じ。人モノカネの適正配置。ただ単純な利益は目指さない。社会的利益を目指す。
posted at 12:51:16

また血の質も上げなければならない。需要と供給の連鎖。付加価値移動を伴うマネーの移動。そのためには需要をに応える供給、供給を引き出す需要を作り上げていかなければならない。それは国民に努力をもとめるしかない。中野氏は、TPPで農業がダメになる。中小企業がダメになると叫ぶ。
posted at 12:57:33

しかしそれは需要と供給の連鎖に乗っかることが前提だ。きちんとできる者が担えば良い。じゃあ交代を迫られた担い手は?こここそ社会保障の出番だ。職を変えられるシステムの構築だ。保護する、守ると言うのは楽だ。究極のポピュリズムだ。そのために負担をする人間がいることを忘れてはならない。
posted at 13:03:48

売国奴に告ぐは面白かった。府議会、市議会で共産党が主張していることとそっくり。しかし著者はそんなこと認識もしていないだろう。資本主義や競争主義、保護主義がもうごちゃごちゃ。これだけ考えの軸がむちゃくちゃな政策論は初めて見た。まあ一部ネット支持者には受けるでしょう。
posted at 13:17:06

まあこう考えると、中野氏の功績も大きかったかもしれないね。幼稚な新自由主義・グローバリズム反対論。これでつまらない政策論にエンタメ性が出た。僕も社会の歪さを正し、本当にサポートしなければならないところにカネを回すために立候補した。中野氏もそこまで言うなら立候補したら良いんだ。
posted at 13:18:46

結局全て反対、現状維持。そんな氏の考えをまとめるために留学はじめ多額の税金が使われたのかと思うと怒りが込み上げるぜ。具体的にこうしろ!と提言してくれよ。俺たち政治家はバカでそこまで知恵がないんだから。
posted at 13:25:22

そりゃどの改革も大変ですよ。楽な改革なんてない。しかしここは哲学だ。行政が計画を立ててその通り改革が進むことを信じるのか、それとも自立してやってもらえる人に任せるのか。中野氏は前者。僕は後者。今は1930年代の世界恐慌の時代と違う。求人がある分野はある。
posted at 18:43:26

もっと人の流動化を認めなきゃならん。若い連中や現役世代にチャンスをどんどん与えなければならない。自立してやっていける若い連中、現役世代がどんどん出てくる。一つの職業でうまく行かなくても他でうまく行く可能性なんていくらでもある。
posted at 18:51:15

それを定年延長義務化や今仕事をしているからという理由でその人の既得権益を認めだしたら、全体最適として他のできる人や現役世代のチャンスを奪う。右肩上がりに就職口が増えて行く時代ではない。働き口の質を変え、人を流動化させながら国全体を動かしていかなければならない。
posted at 18:54:43

今やっている人の一部には交代してもらわなければならないかもしれない。その人達には今の農業を保護することではなく、違う形でサポートする。今の世界の、そして日本の状況を考えると、そのような道に進むべきであろう。だから制度の変更が必要なのだ。日本国民のために。
posted at 19:04:04

国債を発行して公共事業だけを増やしても需要と供給の連鎖は続かない。必要な公共事業はしっかりとやれば良いが、デフレ脱却の経済目的だけでやるのは危険だ。需給ギャップを埋めるだけなら、国民に現金を配るか、貯蓄に回る心配があるなら様々な政策クーポンを配れば良い。
posted at 19:08:09

しかし、今の日本の社会システムのままでは一度はカネがばら撒かれるが需要と供給の連鎖は続かないだろう。需要と供給の連鎖、付加価値の移動が行われるように適任な人がその職に就けるようなシステムにする。職の転換がしっかりと行われるようなシステムにする。
posted at 19:10:55

自立する個人を増やし、付加価値の移動を行ってくれる人を増やす。これからの日本はそう言う道を歩むべきだと思うが、これは単純な経済論でない。新自由主義だ、グローバリズムだという下らん話ではない。違うと言うなら違う方向性を示して欲しい。中野氏はTPPに対案を求めるなと言う。
posted at 19:13:28

TPPはそもそもが悪なのだから対案はいらんと。TPPの対案ではない。日本の歩むべき道の対案だ。そして国のためにと志ある若い有識者にはそのような価値観で取り組んでいる大阪市政改革の個別具体的な問題点の指摘をして欲しい。維新八策についても個別具体的な批判が欲しい。
posted at 19:17:36


 これらのツイートはhttp://twilog.org/t_ishin/ascで確認できるので、どうぞ。

 それにしても、祝日の休みとはいえ、午前11:30頃から約2時間と午後6:20頃から約1時間30分にツイッターにあてるとは・・・それも、いち評論家の批判にあてるなんて、大阪市長という職業は時間の都合がつく職業なんだな、と感じました。

 しかし、これではっきりしたのは、橋下市長は中野剛志氏の言論に極めて神経を尖らせているということです。

 昨日も書きましたが、中野氏の主張は完全に橋下市長の政治的イデオロギーを否定しており、なおかつ、その主張にはかなりの整合性と説得性が備わっているということです。

 だからこそ、中野氏の主張をもとにした世論形成は橋下市長の政治生命を脅かしかねないものだと、橋下市長は感じ取り、極めて敏感に反応しているのだと考えます。

 とくに、新自由主義やグローバリズムという単語が、世論の中でネガティブな用語として使われはじめており、その用語を橋本市長をはじめとした大阪維新の会の政策にあてはめられることを橋本市長はかなり嫌っている感があります。

 また、使い古された「構造改革」という単語もネガティブなものとなりつつあり、それもまた橋下市長としては頭の痛いところだと考えます。

 とにかく、ただ単にムダを省くというだけでは、「デフレを悪化させる」という主張に抗しきれなくなっているのだと思います。

 そのことについて、橋本市長は中野氏を批判しつつ、自分の政策について微調整をしようとしている兆しが見え隠れしているように、私は感じました。

 
下は、橋下大阪市長の今日のツイートです。
その中から抜粋しました。

こういう改革をやり続けて行こうと言うのが大阪維新の会。そしてそれを一括りにしてデフレの時代に構造改革、既得権の破壊を叫ぶのはバカだとするのが中野剛志。中野はこういう官僚の既得権構造を知らないのか、それともそんなことは大したことないと考えているのか。いずれにせよ現場を知らない。

デフレの時代に構造改革や既得権破壊を持ち出すのは単純だ、それは90年代初頭の新自由主義だと叫んでいれば良いのが中野の立場。こっちは目の前の天下り団体を改革して少しでも税を取り戻そうとする立場。一つの団体でもとてつもない作業とエネルギーが必要だ。

同意です。 RT @ikedanob: これも初歩的な話だが、中野某のいうように「構造改革でデフレになる」ということはありえない。規制改革で下がるのは、ユニクロのような「相対価格」で、これは消費者にとっていいこと。

同じ研究室の藤井聡教授と同じく、国家行政組織中心主義ですね。 RT @ikedanob: 中野剛志なんて論評の価値もない西部邁のエピゴーネン。いまだに国家がすべてを解決すると信じているアナクロ国粋主義だが、これが経産省の「ターゲティング派」の本音かもしれない。 RT TPP亡

そう言う意味で中野剛志のような知見は糞の役にも立たない。「急激な改革を断行しようとする人間は保守にとって最も警戒すべき存在です。保守とは、簡単に言えば成熟した大人の知恵でしょう。世の中の酸いも甘いも知り尽くした大人が、社会がそんなに急に良くならないことをわかりつつも・・・」だって

おいおい、お前は経済の専門家だろ。まだ経済産業省に戻る予定じゃないのか。世の中の酸いも甘いも知り尽くしただ?申し訳ないが手前よりも色んな経験をしてきたぜ。「タレント弁護士としてテレビで下品な発言を繰り返し、政治家になってからもツイッターで他人の悪口を垂れ流しているような人間」だ?

バカやろう!そうやって一生懸命働いて納税した税金でお前の給料を賄っていたんだろうが!ほんとこういうバカ官僚には頭来るんでね。税金で時間を与えられて好きな勉強をして本を出して。もう少し厳しい人生を歩めよな。「経産省で無駄な15年を過ごして」というお決まりの毒舌挨拶も止めろ。

一部ネット住人には受けるのかしらんが、多くの納税者にとっては気分が悪い。それが政治感覚だ。手前は官僚なんだ。経産省での15年間が無駄だったら、税金を返してから言いやがれ。


要は、中野剛志氏藤井聡氏のような、「デフレ期には構造改革はもってのほか」という考えを痛烈に批判しいているわけです。

それはそうでしょう。

高橋洋一氏のように、構造改革賛成のリフレ派ならまだしも、

構造改革否定を含めたデフレ政策否定論者である中野氏や藤井氏の考えは、

橋下大阪市長にとって受け入れられるわけがありません。

だから、痛烈に批判しているわけです。



中野氏や藤井氏が正しい正しくないは、この際関係ありません。

橋下市長のある意味で政治的存在意義さえ、この両氏は否定しているわけですから。

両氏は橋下市長の政治手法うんぬんより、その根本と言えるイデオロギーを全否定しているわけです。

これは、橋下市長にとって受け入れられるわけがありません。



私は、橋下市長の政策には全面的に反対ですが、

それは国政での話であり、もし大阪市民ひいては大阪府民が彼の政策を受け入れるの反対しているわけではありません。

大阪で勝手にやってくれ・・・というのが本音です。

でも、国政には出てくるな・・・というところです(みんなの党で十分)
 下はロイターのインタビューに藤井民主党税制調査会長が答えた記事。
 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK079199620120426

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デフレ脱却を問う:民主の藤井氏、日銀法改正議論をけん制
ロイター 4月26日(木)17時5分配信

[東京 26日 ロイター] 民主党の藤井裕久最高顧問(税制調査会長)はロイターのインタビューに応じ、金融政策の役割は実体経済の下支えであって過度な緩和は経済にとってマイナスだと語った。

白川方明日銀総裁のかじ取りを評価するとともに、金融緩和強化として浮上している日銀法改正議論については「断固反対だ」と述べ、総裁の解任権を盛り込んだ日銀法改正を行えば「世界の笑いものになる」とけん制した。

藤井氏はプラザ合意後のバブル生成と崩壊や、戦時立法だった旧日銀法の改正議論をつぶさに見てきた生き証人。歴史の教訓をひもとき、過度な金融緩和のマイナス面に警鐘を鳴らすとともに、総裁解任権を柱とする日銀法改正議論をけん制し、中央銀行と政治との距離をめぐる議論に一石を投じた。インタビューは25日に行った。

<金融政策は実体経済の下支え、過度な緩和はマイナス>

日銀は2月14日の決定会合でデフレ脱却に向け、事実上の物価目標導入にかじを切り、「消費者物価の前年比上昇率1%が見通せるようになるまで、強力に金融緩和を推進していく」方針を明確にした。27日の決定会合で公表される「展望リポート」で、2013年度までの物価見通しは目標の1%上昇に届かない見通しだが、藤井氏は、追加緩和の是非についての言及は避けた。

一方で、過剰な金融緩和がバブル生成と崩壊につながった教訓を踏まえ、「過剰な金融(緩和)はマイナスだ」と繰り返し、与野党で広がるリフレ的な考え方は「弊害が大きい」と指摘。「金融が経済成長の主役になる考えは間違いだ」として、政治圧力で金融政策がゆがめられる事態に警鐘を鳴らした。

さらに、足元の消費者物価前年比はゼロ近辺に浮上し、GDPデフレータのマイナスが円高による輸出デフレータの下押しによるものであることを挙げ、藤井氏は「今はデフレではない」と語った。

<日銀法改正は「論外」>

そのうえで日銀法改正論を「論外」と切り捨てた。バブルがピークを迎えた時期に日銀総裁に就任した三重野康元総裁が、就任後に相次いで金融引き締めを断行すると、国会で「三重野を死刑にしろ」との発言さえ飛び出したとの逸話を披露。総裁解任権があった、戦時立法の旧日銀法に戻ることの弊害は「100年の歴史が教えている」とし、日銀法改正には「断固反対だ」と一蹴。「日銀法を、総裁解任権まで入れて改正したら、世界の笑いものになる。そんな国は先進国にない」と憂慮した。

さらに、日銀総裁・副総裁、審議委員など、国会の同意が求められる日銀政策委員会委員の望ましい資質として「客観的に金融をみる人が望ましい。金融によって経済をよくしようとする人は望ましくない」と最近の金融政策偏重の人選に疑問を呈した。

<消費増税、「物価目標1%達成」が条件との見方を否定>

また、消費税引き上げは野田内閣の最大かつ最優先課題だと述べ、野田佳彦首相のもとで消費増税法案が成立しなければ「(消費税上げは)10年できない」と警告。「その時、日本は、完全にギリシャ、イタリア、スペインになる」と、決められない政治の結末に警鐘を鳴らした。

消費税上げの経済環境については「経済が落ち着いた時に消費税(上げ)は導入すべきだ」とし、インフレ時には消費税を引き上げてはならないと強調。日銀が事実上の目標とする消費者物価上昇率1%達成が見通せなければ消費税が上げられないということではないとした。

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 たしかに、過度な金融緩和には弊害があるでしょう・・・
 だからこそ、政府の財政支出とセットにやるのがデフレ対策には効果的なんですけど、
 この藤井さん「今はデフレでない」と言い切っています。

 そればかりか、インフレのときに消費税は上げてはならないと言っています。
 訳が分かりません・・・
 まともな思考が出来なくなっているのでしょうか?

 マクロ経済で言えば、増税がインフレ対策であり、減税がデフレ対策です。
 要は市場に出回る通貨の量が減ってると、デフレであり、多いとインフレということです。
 増税すれば市場から通貨を減らし、減税すれば市場に出回る金の量を増やすことになります。

 デフレだからこそ、外貨くらべ円高になっているのに
 円高を考慮すると「デフレでない」と言っているわけです・・・
 こんな人物が税調のトップであることに暗澹たる思いがします。