下は南日本新聞の社説です。
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[外国人介護士] もっと門戸を開きたい
( 5/4 付 )
経済連携協定(EPA)に基づいてインドネシアとフィリピンから受け入れた介護福祉士候補者が国家試験に初めて挑戦し、36人が合格した。病院や介護施設で働きながら学び、難解な日本語の試験を見事に突破した。その努力に敬意を表するとともに、今後の活躍に期待したい。
とはいえ、受験した95人に対する合格率は37.9%で、日本人を含めた全体の63.9%をかなり下回った。受験者が母国で看護師などの資格を得ていることを考えれば、日本語の壁が高かったということだろう。
EPAではこれまで、1300人以上の介護福祉士と看護師の候補者が来日している。看護師なら3年以内、介護福祉士は4年以内に合格しないと帰国しなければならない。
介護福祉士の場合、3年の実務経験が必要なため、原則として試験を受けられるのは滞在の最終年となる4年目の1度きりである。一発勝負の狭き門と言わざるを得ない。
試験は難しい漢字に仮名を振ったり、認知症などの病名に英語を併記したりするなど配慮した。来年からは試験時間の延長など、さらなる便宜を図る方針だ。
とりわけ重要なのは、日本語学習を充実させることだ。不合格者からは十分な学習時間が取れないなど不満の声が出ている。来日後、半年間は日本語研修があるが、その後の学習や試験対策は受け入れ施設に任されているのが実情だ。これでは施設によってばらつきが出かねない。
厚生労働省は学習費用の補助や集合研修の実施など支援に乗り出している。だが、まだ不十分だ。在留期間の延長も欠かせない。
政府は今回不合格でも一定以上の成績をとった人には、1年の滞在延長と再受験を認めることにした。しかし、同様の措置を講じた昨年の看護師候補者の場合、約半数が日本を去った。学習意欲を持ち続けることが難しいことを物語っている。
国内の労働力人口が減る中で介護サービスの水準を維持するには、25年までに介護職員を年平均5万人以上増やす必要があるとされる。これを日本人だけで賄うのは難しく、外国人労働者はますます重要になる。
一方、経済力を付けたアジア諸国でも、高齢化で介護職員の需要が高まると予想されている。このままでは来日希望者を維持できる保障はない。今後はベトナムからも候補者が来日する。政府は外国人を積極的に受け入れる対策を急いでほしい。
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たしかに、日本人の介護士が不足しているのは間違いありません。
しかしそれは、介護士の労働条件があまりにも低水準だからであります。
小泉内閣からの流れで社会福祉予算は削られ、介護士の給料水準は低いままであり、
若者が将来設計を立てられる職業ではなくなっているからです。
そもそも、外国人労働者の受け入れとはインフレ対策であり、
現在の日本がデフレのときにやるべき政策とは断然思えません。
そうでなくても、外国人の労働者受け入れ拡大は副作用も大きくデメリットも大きいです。
そう考えると、デフレ対策のためにも政府の社会福祉予算を拡充し、
介護士の待遇改善を早急にはかる必要があるのではないでしょうか?
医療や介護の政府支出の拡大はGDP成長になります。
きつくて低賃金の労働を外国人にさせるより、
まずは、日本人の介護士が安心してその職業を続ける環境を作るほうが、
優先させるべき課題ではないでしょうか?
この社説を読んでいると、
きつくて低賃金の仕事は外国人にさせろ、と言っているようにしか思えないのですが・・・