私が子供のころから高知県は「台風銀座」と
呼ばれていて、秋になると大きな台風が何個も
上陸するところでした。
しかし最近は気候が変わったのでしょうか、
台風のコースが変わったようで、あまり高知県
に大きな台風が近づいて来なくなっています。
その代わりと言っては何ですが、関東や東北
北海道に勢力を保ったまま上陸する台風が
出現するようになりました。
そうんんです、今から30年くらい前には関東
の台風は勢力が落ちてから来るのが当たり前で、
高知の人間からするとちょっと降っているかな?
くらいの台風で
「今回の台風はすごかったね!」
と言っているくらいでした。
「こんな雨こうちなら普通に降りますよ。」
と台風がこんなに違うものなのかと思ったことを
思い出します。
なので雨風に対する対策が高知と関東などでは
違っているんです。過去に大きな災害を受けて、
それに備える堤防や川の改修をしてきた高知県
では、少々の大雨ではあまり被害は出ません。
しかし過去にそんなに大雨などの被害がなかっ
た地域では、予想以上の対策を事前にすること
はなくて、最近になってこれまでに降ったこと
がないような大雨などで大きな被害を出すこと
になってしまっているように思います。
でもそんな高知県ですが、あまり大きな台風が
来なくなってしまって台風の恐さを忘れてしま
っているような感じもあります。
室戸は過去に大きな台風が来てもいますし、
離れたところに台風があっても強い風が吹く
ところなんです。
なので室戸で家を建てる時は隣の家の屋根より
高い屋根の家は建てるな、室戸岬周辺などの家
は周りを石垣で囲んで守ってましたし、2階建
ての家もあまりなかったのが昔です。
でも今は家自体が強くなったのはありますが、
2階建てのキレイな家が普通に建つようになり
ました。
高知市内でも台風が接近しているのに、バイク
の荷台に大きな荷物を乗せて走っていて、側溝
に転倒したなんていう昔なら考えられない、
台風の恐さを忘れてしまっている人間も増えて
きました。
天災は忘れたころにやってくる。
そろそろ高知県もあぶないような気がします。
台風6号は予想されたコースより大きく西を北
に進むようです。
長く台風の影響下にあった沖縄や奄美地方の方
は大変だと思いますが、頑張ってください。