質問をいただきました。 | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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ソフトボールがもっと上手になりたい、勝ちたい、テクニックが知りたい方に、カリスマたちの貴重な情報をお届けします。

チューブセットをご注文いただいた方
から、質問をいただきました。

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山崎様

チューブセット届きました。ありがと
うございます。

早速,DVDを観て,試してみました。

私は今年49才でソフトボールとは子供
の頃からの付き合いですが,ピッチャ
ーは見よう見まねで初めて今は地域の
クラブで投げています。

少しでも上手くなりたいと試行錯誤し
ながら試合で試してということを繰り
返しながら楽しんでいます。

ピッチャーを専門的に習ったことはな
いのですが,このチューブトレーニン
グは,ボールの方向性を体と頭で意識
できる点でこれまでにない感覚があり,
3ヶ月後に予定されている大きな大会で
成果がでることに期待してしまいまし
た。

継続したいと思います。

色々伺いたいことはあるのですが,
今最も聞いてみたいことは,

「打ちにくいピッチャーとは?」

でしょうか。

ボールが速い,変化球,コントロールが
良いというのはもちろんですが,諸々そ
うでもないけど打ちにくいピッチャーに
何か共通点はあるのだろうか,

相性が悪いとかというのは何なんだろう
か,という様ことが気になります。山崎
さんが経験されているトップレベルでは
この辺りのことはどの様に考えられてい
るのだろうか?というところです。

すみません,何となく思っていることを
書いてみただけです。

今後もブログ楽しみにしています。

お忙しくされているようですが,お体に
はお気をつけて,引き続き名プレイヤー
でいていただければと思います。

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ありがとうございます。

まず名プレーヤーは迷プレーヤーの間違
いであることを、お断りしておかないと
いけません(笑)

「打ちにくいピッチャー。」

ですか。

難しい質問ですね。

それぞれバッターによって苦手なタイプ
があって、それが少ないのが良いバッタ
ーだということにはなると思いますが、
私が思うのは、

「フルスイングさせてくれないピッチャ
 ー。」


でしょうか。

思ったように振らせてくれないと、ヒッ
トになる確率は下がりますね。

その理由には、思った以上に曲がるとい
うのもありますし、緩急の使い方が上手
というのもあります。

きれいなフォームは打ちやすいというこ
ともあります。

さらにボールは速いけれど、腕の回転と
同じスピード感であれば、タイミングさ
え合えば打てるという感覚はあります。

緩急はボールでもつけられますが、フォ
ームの中にも緩急(加速する)は必要だ
と思っています。

チューブトレーニングセットはピッチャ
ー用ですので、ピッチャーからの視線で
のお話をしてみたいと思います。

まず

「ストライクゾーン」

あれは誰のためのものでしょう?

ピッチャーのためのものでしょうか?

私はあれはバッターのためのものだと
思っています。

バッターの打てる範囲を「ストライク
ゾーン」
としているんだと思います。

ですからピッチャーはストライクゾー
ンに投げていると、バッターは打てる
ということになりますよね。

追い込んだらストライクからボールに
なる、変化球が投げられるとバッター
を打ち取れる可能性が高くなります。

これがとっても上手なのが弘瀬拓生投
手になります。

抜群のコントロールで、初球高めのス
トレートと思って振ったら、高めのボ
ールになるライズボールで空振り。

2球目はこれまた外のストレートと思
って振ったら、ボールになるスライダ
ーで、ファールになって2ストライク。

そしていよいよ勝負になります。

予想はドロップ。

低めのボールですが、追い込まれてい
るし、ホームベースの上に来るので、
振りにいかないといけません。

そうするとボールは鋭くドロップして
ボールになる高さに落ちて行って、
空振り三振となります。

この間、弘瀬投手は1球もストライク
を投げていません。

これが理想の形です!

バッターの打てる範囲を「ストライク
ゾーン」
と言うのであれば、1球もそ
こに投げていなくて、バッターを打ち
取っているのですから、これ以上の形
はないと思います。

いつも見ているので分かっているんで
すが、弘瀬投手が調子の良い時は、ま
んまと術中にはまってしまいます。

ただピッチャーは、ストライクを投げ
なくてはいけないと思ってしまってい
ます。

ただストライクは「ストライクゾーン」
に投げなくても取れるんです。

打たれる確率も限りなく低くなります
ね。

これとは違ってストラクゾーンに投げ
ても打たれなかったのが、西村信紀投
手でしょうか。

日本人バッターでは誰もミートするこ
とが出来なかったドロップもありまし
たが、この人は球威でバッターを圧倒
したピッチャーです。

なにさまボールがほとんど前に飛んで
こない試合もありました。

こんなピッチングはピッチャーの夢で
すね。(憧れと言ってもいいと思いま
す。)

これは最高に気持いいと思います。

けどこれは誰でも出来るものではあり
ません。

西村投手はある国体で、ど真ん中しか
ストラクを取ってもらえない試合でも、
そこに投げ続けて勝利投手になったこ
とがあります(笑)

これにはバッターの心理も協力してい
るんですが、審判はど真ん中しかスト
ライクと言わないと分かってはいても、
普段練習している、いわゆる「ストラ
イクゾーン」にボールが来ると、バッ
ターは振ってしまうんですね。

ですから試合は成立します。

昔の国体の話しですけどね(笑)

どちらかと言えば、弘瀬流のストライ
クを投げずにバッターを打ち取る術を
身に付けた方がいいかもしれません。

コントロールの良いピッチャーとは、
ストライクを投げられるピッチャーで
はなくて、ボール球で打ち取ることが
できるピッチャーですし、それが

「打ちにくいピッチャー」

だということかもしれません。

なら弘瀬先生のチューブトレーニング
をしっかりやって下さい(笑)

また、西村流でバッターを圧倒したい
と思っている方のために、その練習法
も本人の口からしゃべってもらいます
ので、待っていてください。

質問の答えになっているか分かりませ
んが、私なりの考え方をご紹介してみ
ました。

後日

「打ちにくいピッチャーとは?」

という質問を周りのカリスマに聞いて、
まとめてご紹介しますね。

今日はここまでにします。