この世界選手権の動画の3分56秒
くらいに、オーストラリアのエース
フォーカード投手の横からの投球動
作が出てきます。
なぜこれを紹介しているかというと、
チューブトレーニングセットをご注
文下さった方の仲に、
「ツーステップをやっていますが、
スピードが出ません。」
というお悩みを持たれている方が多
いような気がしたからです。
横から見てみると良く分かりますが、
軸足がジャンピング後着地するまで
腕の回転は始まっていません。
軸足が着地してから一気に回してい
る、それだけ速くまわしているので
球速も上がるという理屈になるんだ
と思います。
元々スリングショットやワンモーシ
ョンで投げていた方が、ツーステッ
プ(ジャンピング)にすると、ここ
が基本的に違っているので、タイミ
ングが合わず、かえってボールが遅
くなるようなことさえ起こるんだと
理解しています。
どうしても手が先に始動していまう
んですね。
フォーカード投手などは、上体はず
っと横を向いたままで、手は動いて
いません。
しかし、この体勢からさまざまな球
種を投げ分けるためには、相当な筋
力(腕力)を必要とすることになり
ます。
さらに重心が高くなるので、ボール
も高くなりがちです。
ですから、筋力では劣る日本人だと、
どうしてもこの投げ方では彼らには
対抗し得ないことになります。
体格や筋力で劣る日本人は、上手に
体を使って球速を上げ、コントロー
ルや緩急で勝負することが必要にな
るんだと思います。
ただ周りを見るとみんな飛んでいる
時代です、自分も飛んで投げてみた
いと思っても、それは間違いではな
い。
私も周りからは、
「飛ばない方がええがじゃない!」
と言われ続けながら、ツーステップ
(ジャンピング)に挑戦し続けてい
ますからね(笑)
まあ私の場合は弘瀬さんの怪我で、
辞めていたピッチャーを再開したも
のの、弘瀬さんが復帰したので、ほ
とんど投げることもないんですが、
やり始めたもので、最後までこだわ
ってやってみようと思っているだけ
ですから。
昔のフォームで投げればそこそこ投
げなれるし、抑える術も分かってい
るつもりです。
ただそれの限界も知っているので、
違ったことをやれば違った世界があ
るんじゃないかなと、探してみてい
るだけなんです。
ただどうしても、昔から身に付けた
クセやタイミング、体の使い方は消
えることはなくて、なかなか思うよ
うな結果にはなっていません。
先日練習していた反対側で中学生が
練習試合をやっていましたが、そこ
で投げているピッチャーは、見事な
タイミングでツーステップ(ジャン
ピング)でボールを投げていました。
これからはあの子どもたちのように、
生まれた時からツーステップ(ジャ
ンピング)が当たり前という時代が
来るんだと思います。
そうすると、もっともっと日本人ら
しいツーステップ(ジャンピング)
が、普及していくんじゃないかとさ
え思えてしまいます。
今は過渡期なんだと思います。
過去を引きずって生きるしかない私
たちは、その中でもがき苦しみなが
ら、自分流を作るしかないのかもし
れませんね。
話はそれましたが、コツは
「軸足が着地するまで手は始動し
ない。」
これじゃないかと思います。
やってみてください。
私も一緒に頑張ってみますね。
今日はここまでにします。