それではどうぞ。
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■平成13年(その4)
■編集後記
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■平成13年(その4)
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黒星でスタートした日本リーグの前半
戦を首位で折り返した平成13年の後
半戦と、その他の大会の様子を振り返
ってみましょう。
日本リーグ第3節は埼玉県鶴ヶ島市で
開催されました。
初戦のトヨタ自動車戦は3本のホーム
ランが飛び出して7得点。
投げては西村、岩見、植村、大木と繋
いで見事完封リレーを完成して、7-
0で完勝しています。
続くホンダエンジニアリング戦は先発
した大木投手が3回に3失点、打線は
6回に1点を返したものの7回表に1
点を追加され万事休す。
4-1で敗れて7勝2敗でホンダエン
ジニアリングと首位に並びました。
翌日の住友金属戦はこれまで10連敗
中の最下位に沈むチーム相手に大苦戦
をしています。
元々軟投派のピッチャーは苦手として
いますので、これまでも住友金属戦は
苦戦したり、取りこぼしをしていまし
たが、この日もやらかしてしまいまし
た。
3回に先発した大木投手が2失点、続
く4回にも1失点して3点をリードさ
れてしまいます。
いつでも打てる、誰かが打つだろうと
思っているうちにどんどんイニングは
進んで行き、結局最終回に江口選手の
2ランホームランで2点を返すのみで、
2-3で敗戦。
通算成績を7勝3敗として、ホンダエ
ンジニアリングに首位の座を明け渡す
ことになってしまいました。
この年は高知県で国体リハーサル大会
として、
「第47回全日本総合男子選手権大会」
が開催されました。
最近は日本リーグと国体しか参加して
いなかった闘犬センターも、久し振り
にこの大会に参加しています。
なんと11年振りの参加で、13年振
り5度目の優勝を狙いました。
1回戦は福島クラブに6-1と完勝。
2回戦も大阪経法大に6-1と勝利し
て、ベスト8に残りました。
準々決勝は前年優勝のホンダエンジニ
アリング戦でしたが、初回に2点を先
制した後も中押し、ダメ押しと手を緩
めず合計8得点。
投手陣も西村、大木、岩見を繋いで、
1失点に抑え、8-1と完勝して準決
勝に進出しました。
準決勝の相手は日新製鋼戦でした。
打線は5回相手の全日本ピッチャー飯
田投手を攻略して4点をあげます。
その裏大木投手が2失点を喫しますが、
試合はそのまま4-2で勝利して、1
3年振りに決勝戦に進出します。
決勝の相手はデンソーでした。
デンソーは準決勝でツヅキグローバル
相手に、延長11回まで戦って1-0
で勝って決勝戦に進出してきました。
村里投手はこの試合を完投しています。
「村里は疲れている。」
この気持ちが心に隙を生みました。
試合は西村ー村里両投手の投げ合いで
進みましたが、西村投手が4回に指の
まめを潰して降板して、大木投手が登
板しました。
試合は6回表を終って0-0,6回裏
にデンソー打線が大木投手から2安打
して1得点をあげて、7回表の闘犬セ
ンターの攻撃を村里投手が0点の抑え、
0-1で敗戦。
この試合闘犬センターは毎回1個の7
残塁、疲れのある村里投手のライズボ
ール、ドロップ、チェンジアップを上
手く使ったピッチングにやられてしま
いました。
地元開催で、それも国体リハーサル大
会ということもあって、優勝が義務付
けられたこの大会でしたが、残念なが
ら準優勝という結果に終ってしまいま
す。
これから闘犬センターの前にこの村里
投手が、大きな壁となることを暗示し
ていたことを、この時は考えていませ
んでした。
10月14日に宮城県女川町で始まっ
た国体は、初戦の長野県戦で先発した
大木投手が相手打線を完全に抑えこん
で完全試合を達成して、5-0と完勝。
ただ本人の体調は良くなくて、腰痛、
左足の親指には血豆を作りながらの、
不安定な投球でしたが、結果は初めて
の完全試合達成でした。
準々決勝は苦手和歌山県戦でした。
日本リーグで痛い1敗を喫した相手で
す。この日も初回4点を先制したもの
の、すぐに1点を返される展開で、終
ってみれば10-6というスッキリし
ない勝ち方になってしまいました。
苦手の軟投派ということもありました
ので、勝ったので良しといったところ
でしょうか。
準決勝の相手は先日の全日本総合で敗
れた村里投手を擁する愛知県が相手で
した。
気合の入った時の闘犬打線は手がつけ
られないという典型の試合で、7-0
で完勝して決勝戦に進出します。
決勝の相手はこれも全日本ピッチャー
の天野投手を擁する千葉県でした。
4回に西村投手がホームランを打たれ
て1点を失うものの、6回に松浦選手
のホームランで同点に追いつきます。
しかしその裏、救援した大木投手が決
勝ホームランを打たれて1-2と惜敗。
残念ながら全日本総合に続いて準優勝
に終わります。
高知県が2年続けて優勝を逃すのは、
なんと15年振りのことだそうです。
しかし、闘犬センターは決勝戦まで進
むと負けないチームだったはずなのに、
この頃の選手たちの勝負へのこだわり
のなさなのか、準優勝が続く勝負弱さ
が気になっていました。
そして日本リーグの最終節になりまし
た。
会場は静岡県ソフトボール場でした。
デンソーを3-1,山形県を4-2と、
ともに逆転で下して通算成績を9勝3
敗としました。
この日ホンダエンジニアリングが住友
金属に敗れたため、再び同率で首位に
並びました。
最終節最終日西日本シロアリを4-0
で勝って、最終戦のツヅキグローバル
戦になりました。
先発は大木投手、これが調子がいまひ
とつで、初回に2失点。
打線も1回に1点、5回に1点を返し
て同点にしたものの、最終回に痛恨の
4失点。
2-6で敗れてこれで日本リーグも準
優勝という結果で終わることになりま
した。
これでこの年は全て準優勝という珍し
い1年になってしまいました。
新聞社の取材に西村監督は、
「すべて2位に終ったのは残念。自分が
体調不良で登板できず迷惑を掛けたの
は確かだが、チームとしてテーマを持
った試合ができだしたのはプラス材料
だと思っている。」
「大木も良い芽は出てきた。高知国体の
来年に向け、バッテリー、打線のつな
がりなど攻守に一層の幅広さを作る。」
と結んでいます。
エースの西村投手が1年間ほぼ万全で
ない中での戦いで、全て準優勝の成績
をあげたということは、これで西村投
手が万全であれば優勝は確実といいう
ことかもしれませんが、課題も多く見
つかった1年になりました。
これで終わりと思ったシーズンでした
が、なんと11月17日に春野運動公
園で開催された
「四国一般男子大会」
に参加しています。
四国内の少し格下相手の試合ですので、
9-0,6-0,9-0の完勝で優勝
で1年を締めくくっていますが、何と
この大会が闘犬センターを名乗って戦
った最後の試合になるなんてことは、
この時は誰も思っていませんでした。
これで平成13年は終了することにな
るわけですが、このシーズンオフはな
かなかの騒がしいシーズンオフになり
ました。
それは次号で詳しくご紹介したいと思
います。
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胸に「Touken」のマークを付けて戦う
最後の年になった、平成13年が終了
しました。
さて翌年からは、何というチーム名を
名乗ってプレーすることになったんで
しょうか?
次号をお楽しみに!
