「ボールをしっかり見て。」
良く聞く言葉ですね。
スローピッチではあり得ることですが、
ファストピッチでそのような事が出来
るのでしょうか?
私は正直一度もそのような経験はあり
ません。
目をつむっているのか、頭が動いてい
るのでしょうか(笑)
人間の神経系の伝達速度から言うと、
あのスピードのボールを目で見て、脳
の視神経に伝え、その情報を運動神経
に伝えて、そこから各筋肉にこう動け
と指示を出していたのでは、体が反応
する前にボールは通過してしまってい
ます。
ですから練習をして少し前の状態で、
この角度、回転、スピードであれば、
ここを振れば当たるという想定でバッ
トを振る。
この精度が高いバッターが良いバッタ
ーということになります。
その想定とは違う変化であったり、伸
びやキレのあるボールが来ると、バッ
ターは「空振り」をしてしまう訳です
ね。
ですから実際には打つ瞬間を見ている
わけではなく、少し前を見て(これが
遅い方が有利です。)いるというのが
正しいのではないかと思います。
いわゆる「反射」に近い動きをするよ
うに訓練する必要があるんですね。
そのためには「反復練習」が必須にな
るますし、練習の質も要求されてきま
す。
「練習で出来ないことは、試合では出
来ない。」
と言う言葉も、このことからするとう
なずけるようになります。
練習は脳のプログラムを書き換えるた
めのもの、と言うことも出来るかもし
れません。
そのためには正しくて効率の良いプロ
グラムにしなければ意味がないので、
練習の質、量がとても重要になります。
チョットでは書き換わりませんし、な
んとなくでは修正されません。
トレーニングは体の訓練ですが、練習
は脳の訓練なのではないでしょうか。
しっかり考えて頭を使いましょうね。
そうすればソフトボールが上手になる
こと間違いないなしです!
ピッチャーは途中とバッターの前を通
過する時とに、変化(軌道やスピード)
をつけることが出来れば、「空振り」
や「打ち損じ」をさせることが出来る
ということになります。
これもやっぱり練習(投げ込み)が必
要です。
みなさん、練習しましょうね。
今日はここまでにします。