
昨日の話を続けたいと思います。
本当に強かった時代の闘犬センターは、
相手チームどうこうではなくて、自分た
ちのソフトボールが出来れば「勝てる」
という確信みたいなものがあったんです
ね。
ですからミーティングで相手チームを研
究する必要もなくて、明日までにするこ
とを夕食時に確認すれば良かっただけで
した。
しかしどんな相手に対しても同じように
試合をするって、ものすごく難しいこと
なんです。
緊張や強さや負けることに対する恐れみ
たいなものがあると、余計な力が入るこ
ともありますし、逆に楽な相手に対して
舐めてしまって力が発揮できずに、気が
ついたら負けていたみたいなことも起こ
ります。
だから余計なことを考えず、いかに常に
平常心でいられるかということに、気を
使うわけですね。
試合は怖いです。
練習試合であれば10回やったら10回
勝てるというチームであっても、試合で
は負けることがあります。
闘犬センターであっても全国大会で痛い
目にあったことが何回かあります。
終わった後に
「何故負けたんだろう?」
って感じになるんです。
こんな取りこぼしもしながら、常に同じ
感じで試合に入れることを重視するよう
になりました。
まして、日本リーグなんかはほとんど同
じ相手と毎年やっているわけですから、
相手の研究なんかする必要は全くないと
いうこともありました。
毎年やっている日本リーグの他のチーム
は、
「闘犬を怒らせたらダメ。」
「闘犬を本気にさせたらダメ。」
と思って戦っていたとどこかのチームが
言っていました。
毎年同じチームとやっていると、やる前
からチーム力の差というのはだいたい分
かっていますので、少し力の劣るチーム
とやる時はどうしても集中していない試
合があるんですね。
その隙をつかれて負けてしまうこともあ
りました。
相手チームは闘犬センターのそんなとこ
ろを狙っていたらしいです。
ところが、ちょっと気に入らない態度や
野次みたいなものがあり、闘犬センター
を怒らせると、火が付いたようになって
ボコボコにやられてしまう。
こんなこととがあって、闘犬センターと
よく対戦するチームは「怒らせない。」
「本気にさせない。」ことが勝利への道
であると理解していたみたいですね。
相手のことは気にしないというのは今も
変わってなくて、「壮年」「実年」の試
合なんかだと、試合当日、ひどい時は試
合直前まで対戦相手を知らないというこ
とばかりです(笑)
これは杉本さんも私と全く同じですので、
闘犬センター時代からの習性なんだろう
と思っています。
「今日の相手どこ?」
「知ら~ん。」
これがいつも交わされる会話です。
「平常心」これが一番強いものですが、
なかなか平常心を保つということは難し
いことなんですね。
今日はここまでにします。